初めてのVPSにはどこを選んだらいい?
と悩んでいる方もいるかもしれません。
VPSはレンタルサーバー(共用サーバー)に比べて自由度が高いかわりに専門知識が必要など、少しハードルが高いといわれています。
それだけに初めてのVPSは初心者にやさしいところがいいですよね。
というわけで今回は「初心者の方におすすめのVPSサービス4選」についてお伝えします。
初めてのVPSをどこにしたらいいか迷っている方は記事を読んでみてくださいね。
●ConoHa VPS : ARK、マイクラ、Rustなどゲーム用テンプレートが豊富。VPS初心者にもおすすめ。
●さくらのVPS : 初心者向けのコンテンツが豊富でサポートも充実。
●エックスサーバーのVPSサーバー : コスパが良くておすすめ。用途に合わせてイメージも充実。
●メモリ1GBあたりのコスパで比べたら「KAGOYA CLOUD VPS」 : スペック変更(スケールアップ)や大容量にも対応。柔軟性が魅力。
※この記事は約7分で読めます。
- VPSとは
- 用途にあったVPSを選ぶ
- VPSが初めての方はどんなVPSを選んだらいい?
- 初心者の方におすすめのVPS4つ
- 初心者におすすめのVPS① ConoHa VPS
- 初心者におすすめのVPS② さくらのVPS
- 初心者におすすめのVPS③ エックスサーバーVPS
- 初心者におすすめのVPS④ KAGOYA CLOUD VPS
- VPSを選ばなくてもいい場合
- 初めてのVPSの用途
- VPSのメリット
- VPSのデメリット
- Windows Serverという選択肢
- WindowsServerを選ぶメリット
- WindowsServerのデメリット
- Windows Server(サーバー)が使えるVPS
- VPSに関するよくある質問
- 初めての方におすすめのVPSサービス4つ まとめ
VPSとは
VPSは、バーチャル・プライベート・サーバーの略で仮想専用サーバーと訳されます。
仮想サーバ(かそう・サーバ)
1台のコンピュータを中央演算装置(CPU)やメモリ、ディスクをまとめて仮想的に複数の領域として分割し、それぞれがあたかも1台のコンピュータのように複数台の仮想的なコンピュータとして、それぞれに異なる別のOS(オペレーティングシステム)やアプリケーションソフトを同時に実行させる技術を使用したサーバのことを言います。
総務省 国民のためのサーバーセキュリティサイト
VPSは、1台の物理サーバーの中に仮想的に複数のサーバーを構築します。
1台のサーバーの中に専用サーバーが区分けされて複数あるようなイメージになります。
基本的に、個々のVPSはお互いに影響することはありません。
VPSは、1つのサーバーの中で仮想的に専用サーバーを使う、といった感じになります。
物理的に専用サーバーを用意するとなると、多くのコストや期間がかかってしまいますが、VPSなら手軽に専用サーバーとして利用できるというわけです。
●VPSのメリット
- 共用サーバーより自由度が高い
- サーバーを共有している他のユーザーの影響を受けづらい
- 専用サーバーよりもサーバー料金が安い
●VPSの用途
- ストリーミングサーバーを構築
- オンラインゲーム用のサーバーを構築
- ブログ、Webサイトを構築
- FX、仮想通貨の自動売買
一般にVPSの用途は上記のようなものがありますが、この他テレワーク、開発環境、サーバー管理の学習用など様々な用途で利用されています。
用途にあったVPSを選ぶ
VPSを利用する場合、まず大事なのはVPSの用途です。
というのも、用途によっておすすめのVPSが変わってくるからです。
例えば以下のような用途は以下があります。
- WordPressを高速化したい
- Mincraft用のマルチサーバーを構築したい
- FXの自動売買がしたい
- サーバー管理の勉強がしたい
- システム開発やリモートワーク
これらの用途におすすめのVPSからなるべく初めての方に配慮されているVPSを選ぶのがいいと思います。
上記の用途におすすめのVPSサービスは以下のようになります。
| 用途 | おすすめのVPS | ポイント |
|---|---|---|
| WordPressを高速化したい | ConoHa VPS | 「かんたんKUSANAGIテンプレート」でKUSANAGIの導入が簡単 |
| Minecraft用のマルチサーバー | ConoHa for GAME Xserver for Game | ゲーム用マルチサーバーに特化している |
| FXの自動売買 | お名前.com デスクトップクラウド ABLENET VPS | FXの自動売買に特化している |
| サーバー構築・管理の勉強用 | さくらのVPS メモリ1GBあたりのコスパで比べたら「KAGOYA CLOUD VPS」 | 公式サイトがVPSの学習用のコンテンツが充実している |
| システム開発 リモートワーク | Xserver VPS for Windows Server | Windows Serverが利用できる |
用途別おすすめのVPSとなると大体上記の表のようになります。
用途がはっきりしている場合は上記を参考にしてみてくださいね。
VPSが初めての方はどんなVPSを選んだらいい?
特に初めてのVPSということであれば、以下のようなところがポイントになります。
- 初めての方に配慮されている
- 管理画面がわかりやすい
- サポートが充実している
- SSDを搭載している
- お試し期間がある
といったところがポイントになります。
初心者の方に配慮されている
VPSは、ある程度の専門知識が必要ということで、初心者の方にはハードルが高いとされています。
なので、実際にVPSを利用するのはサーバー管理経験者や専門知識がある人など、いわゆるサーバー利用の上級者になりがちです。
VPSサービスの公式サイトをみても、そういったある程度知識がある人を前提にしているVPSサービスもよくあります。
そんな中で、初心者の人に配慮されているということは、サーバー管理が初めての方にとってはとても大事な要素になります。
選ぶときのポイントとしては、公式サイトなどに初心者向けのコンテンツが充実しているかというところになります。
管理画面がわかりやすい
初心者の方にとって、わかりやすいということはとても重要ですが、特に管理画面がわかりやすいということは大事です。
VPSサービスの評判などを見ると、管理画面のわかりやすさや使い勝手の良さは大きなポイントになります。
サポートが充実している
サーバー管理が初めての方にとって、何か疑問やわからないことがあったときに頼れるところがあるのはとても心強いです。
VPSの使い方がわからないなどVPSが初めての方をしっかりサポートしてくれる体制があるところがおすすめになります。
SSDを搭載している
サーバーの速度については、とりあえずSSDを搭載しているところがおすすめになります。
HDDと比較するとSSD搭載のサーバーはかなり高速になります。
用途にもよりますが、サーバーの条件にSSD搭載は最低限いれておきたいところです。
●SSDとHDDの違い
| 読み書き速度 | 容量 | 故障のリスク | |
| SSD | 高速 | 少なめ | 少ない |
| HDD | 遅い ※シークタイムがあるため | 大容量に向いている | 衝撃に弱い |
※磁気ヘッドの移動時間。物理的な駆動に要する時間。
初心者の方におすすめのVPS4つ
上記のようなことを踏まえると、以下の4つのVPSサービスが初めてのVPSにはおすすめになります。
- ConoHa VPS
- さくらのVPS
- エックスサーバーVPS
- KAGOYA CLOUD VPS
初心者におすすめのVPS① ConoHa VPS
Conohaはレンタルサーバー「ConoHa WING」も人気ですが、VPSでも人気があります。
●ConoHa VPS
| 運営会社 | GMOインターネット(株) |
| サービス開始年 | 2013年 |
| 初期費用 | 無料 |
| メモリ | 512MB~64GB |
| コア数 | 1~24コア |
| ディスク容量 | 30~100GB |
| ディスク | SSD |
| RAID構成 | RAID10 |
| 回線速度 | 100Mbps |
ConoHa VPSには、以下のようなおすすめポイントがあります。
- 初期費用が無料
- すぐに始められる(始めやすい)
- コントロールパネルが使いやすい
- 用途に合わせた豊富なテンプレート
- VPS初心者のためのコンテンツがある
SSDも標準搭載されています。
また初心者向けコンテンツも充実しています。
●ConoHa VPSのプラン
※VPS割引きっぷSSLセットの場合 独自SSL(アルファSSL)がセットになった長期割引サービスの場合
| プラン | 512 MB | 1GB | 2GB | 4GB | 64GB |
|---|---|---|---|---|---|
| 用途など | 最小構成サイト向け | スモールスタート 開発環境として | Webサイト立ち上げに安心のスペック | 高い処理速度が必要なアプリケーション向け | 大量トラフィックも軽快にさばく |
| 初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 月額料金 | 648円~ | 884円~ | 1743円~ | 3546円~ | 53240円~ |
| メモリ | 512MB | 1GB | 2GB | 4GB | 64GB |
| CPU | 1コア | 2コア | 3コア | 4コア | 24コア |
| SSD | 30GB | 100GB | 100GB | 100GB | 100GB |
※割引適用後の料金になります。※2023年7月3日時点
「Webサイト立ち上げに安心のスペック」としておすすめされているのがメモリが2GBのプランです。
その他、512MB、1GB、4GB、62GBなどのプランがあります。
料金タイプには
- VPS割引きっぷSSLセット
- VPS割引きっぷシンプル
- 時間課金
があります。※上記の表はVPS割引きっぷSSLセットの場合
Minecraft用のテンプレート、かんたんKUSANAGIテンプレートなど用途に合わせたテンプレートがあります。
初心者におすすめのVPS② さくらのVPS
さくらのVPSもサーバー管理が初めての方におすすめのVPSになります。
●さくらのVPS
| 運営会社 | さくらインターネット(株) |
| サービス開始年 | 2010年 |
| 初期費用 | 無料 |
| メモリ | 512MB~32GB |
| コア数 | 1~10コア |
| ディスク容量 | 25~1600GB |
| ディスク | SSD |
| RAID構成 | RAID1 |
| 回線速度 | 100Mbps |
おすすめのポイントとしては
- サーバー管理、VPS初心者にやさしい
- マニュアルがわかりやすい
- 料金のコスパがいい
- お試し期間がある
- サポートが充実していて初心者でも安心
というところがあります。
さくらのVPSは、VPSが初めての方に対してかなり配慮されています。
- わかりやすいマニュアル
- ネコでもわかる!さくらのVPS講座
などVPSが初めての方向けのコンテンツも充実しています。※「ネコでもわかる!さくらのVPS講座」はVPS初心者の方ならわかりやすくて必読ですよ。
さくらのVPSの料金プラン
さくらのVPSの料金プランは以下のようになっています。※Linux系の料金になります。
| プラン | 512MB | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 月額料金 | 643円~ | 880円~ | 1738円~ | 3520円~ | 7040円~ | 13200円~ | 26400円~ |
| メモリ | 512MB | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB |
| CPU | 1コア | 2コア | 3コア | 4コア | 6コア | 8コア | 10コア |
| SSD | 25GB | 50GB | 100GB | 200GB | 400GB | 800GB | 1600GB |
例えば2GBのプランの場合は以下のようになっています。
●2GBのプラン 12か月一括の場合
1594円/月 ※サーバーの場所によって違います
CPU:3コア
SSD:100GB
初期費用:無料
プランやリージョン、一括払い、月払いなどで料金は変わってきます。※リージョン:サーバーが設置されている地域のこと。
初心者におすすめのVPS③ エックスサーバーVPS
エックスサーバーのVPSです。
●エックスサーバー
| 運営会社 | エックスサーバー(株) |
| サービス開始年 | 2022年 |
| 初期費用 | 無料 |
| メモリ | 2GB~64GB |
| コア数 | 3~24コア |
| ディスク容量 | 50~100GB |
| ディスク | NVMe SSD |
| RAID構成 | RAID10 |
| 回線速度 | 100Mbps |
コスパがいいのでおすすめではあるんですが、公式サイトはまるっきり初心者の方には少しわかりづらい印象もあります。
ただゲーム用マルチサーバーなど用途によってはわかりやすい解説記事があるので初めての方でもおすすめではあります。
エックスサーバーVPSの料金プラン
エックスサーバーVPSの料金プランは以下のようになっています。
| プラン | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 月額料金 | 415円~ | 850円~ | 1601円~ | 3600円~ | 9250円~ | 19000円~ |
| メモリ | 2GB | 6GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB |
| CPU | 3コア | 4コア | 6コア | 8コア | 12コア | 24コア |
| NVMe SSD | 50GB | 100GB | 100GB | 200GB | 400GB | 800GB |
※月額料金はキャッシュバック適用後の料金です。2023年7月20日まで実質半額。
料金は、契約期間、キャンペーンのタイミングなどで変わってくるので公式サイトをご確認ください。
●2GBプランの場合 ※36か月契約の場合
415円/月 ※割引適用料金です。7/20まで実質半額。2023年7月3日時点。通常:830円
CPU:3コア
SSD:50GB
初期費用:無料
初心者におすすめのVPS④ KAGOYA CLOUD VPS
KAGOYA CLOUD VPSです。
●KAGOYA CLOUD VPS
| 運営会社 | カゴヤ・ジャパン(株) |
| サービス開始年 | 2011年 |
| 初期費用 | 無料 |
| メモリ | 1GB~32GB |
| コア数 | 1~12コア |
| ディスク容量 | 25~200GB |
| ディスク | SSD |
| RAID構成 | RAID10 |
| 回線速度 | 100Mbps |
こちらも公式サイトの「カゴヤのサーバー研究室」の記事でVPS関する記事が豊富で初心者の方にもうれしいですね。
- Minecraftのサーバーの立て方
- 自動売買に必要なMT4のインストールのやり方
の記事など、参考にしながら設定していけばやりたいことができるようになっています。
KAGOYA CLOUD VPSでは、スペックの変更(スケールアップ)を、IPアドレスを変えることなくコントロールパネルから簡単に行うことができます。
KAGOYA CLOUD VPSの料金
KAGOYA CLOUD VPSの利用料金は以下のようになっています。
| プラン | 1コア 1GB | 2コア 2GB | 3コア 2GB | 4コア 4GB | 6コア 6GB | 8コア 8GB | 10コア 16GB | 12コア 32GB |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 月額上限 | 550円 | 660円 | 979円 | 1540円 | 3300円 | 7150円 | 14300円 | 26400円 |
| 日額料金 | 20円 | 24円 | 35円 | 55円 | 118円 | 256円 | 511円 | 943円 |
| メモリ | 1GB | 2GB | 2GB | 4GB | 6GB | 8GB | 16GB | 32GB |
| CPU | 1コア | 2コア | 3コア | 4コア | 6コア | 8コア | 10コア | 12コア |
| SSD | 25GB | 25GB | 30GB | 30GB | 50GB | 100GB | 100GB | 200GB |
※上記は一部のプランになります。全てのプランは公式サイトをご確認ください。
KAGOYA CLOUD VPSの場合は 日額料金が加算されていき月額の上限が決まっている料金システムになります。
●メモリ2GB/2コアの場合 スタンダード料金
- 日額24円(月額上限660円)
- CPU:2コア
- SSD:25GB
- 初期費用:無料
※上記のスタンダード料金の他に大容量に対応した料金プランもあります。
例)
●2GB/2コアの場合 大容量料金
- 日額32円(月額上限880円)
- CPU:2コア
- SSD:200GB
- 初期費用:無料
メモリ1GBあたりのコスパで比べたら「KAGOYA CLOUD VPS」
VPSを選ばなくてもいい場合
そもそもですが、サーバーの用途によってはVPSを選ばなくてもいい場合があります。
例えば、ブログを開設するためにWebサーバーが必要、という場合には必ずしもVPSである必要はありません。
ブログ初心者の方であれば共有サーバー(レンタルサーバー)で始めた方が手軽で簡単です。
WordPressブログであれば、Wordpressについてもいろいろ学ぶ必要があるので、初めてのWordPressということであればまずは共用サーバー(レンタルサーバー)をおすすめします。
●初心者におすすめのレンタルサーバー
初めてのVPSの用途
VPSは、以下のような用途で利用されることが多いです。
- FXの自動売買
- ゲーム用マルチサーバー Minecraft ARKなど
- WordPress用の高速Webサーバー
- サーバー構築、管理などの勉強用
VPSのメリット
まずVPSのメリットには以下のようなものがあります。
- 共用サーバーより自由度が高い
- サーバーを共有している他のユーザーの影響を受けづらい
- 専用サーバーよりもサーバー料金が安い
ということがあります。
VPSのメリット①共用サーバーより自由度が高い
VPSの場合、管理者としての権限が与えられるので、共用サーバーより自由度が高いというメリットが挙げられます。
WordPressの高速実行環境などを導入して超高速サーバーを構築することも可能ですし、ゲーム用サーバーとして構築することも自由にできます。
サーバーを自由に構築できるということがVPSの大きなメリットの一つになります。
VPSのメリット②サーバーを共有している他のユーザーの影響を受けづらい
VPSは、共用サーバーと同様に1つのサーバーを複数で使います。
しかし、VPSの場合それぞれの仮想エリアはユーザーごとに確保されているので、共有サーバーのように他のユーザーの影響を受けることが基本的にありません。
なので他のユーザーの影響でサイトが重くなったり遅くなったりということがないんですね
VPSのメリット③専用サーバーよりもサーバー料金が安い
VPSは、料金的にもコスパがいいと言われています。
VPSは、専用サーバーのように利用できるにもかかわらず、専用サーバーよりも安く導入ができます。
またVPSなら、共用サーバーのビジネスプランのようにハイスペックなサーバー環境を、安く構築できるということもあります。
つまり、VPSは非常にコスパがいいといえるんですね。
VPSのデメリット
一方、VPSのデメリットとしては以下のようなことがいわれています。
- 専門知識が必要
- 運用の難易度が高い
- 柔軟性はクラウドに劣る
VPSのデメリット①専門知識が必要
VPSを利用するには、ある程度の専門知識が必要になります。
VPSでは、主にLinux(Unix)系のOSが使われますが、基本的にコマンドラインで操作や表示確認を行う必要があります。※コマンドライン:サーバーを操作するいわゆる”黒い画面”のこと。
コマンドラインは、CUI操作(コマンドをキーボードで入力して行う操作)になるのでコマンドの知識などが必須になります。
このように専門知識が必要になるということは、VPSのデメリットの一つになります。
VPSのデメリット②運用の難易度が高い
前述のコマンドラインもそうですが、VPSではサーバー管理を基本的に自分で行う必要があるので、運用の難易度が高いということがあります。
サーバーの構築からセキュリティ対策の設定までを行うのは、多くの専門知識が必要になるということで、結果的にサーバー運用の難易度も高くなるというところがあります。
VPSは、運用の難易度が高いというデメリットがあるといえます。
VPSのデメリット③柔軟性はクラウドに劣る
VPSは、スペックに応じて様々なプランがありますが、プランを選択することは可能ですが、サーバーの性能を個別に変更することはできません。
例えば、ストレージ容量を増やしたい場合は、プランをよりスペックの高い上のプランに変更するしかありません。
この点、クラウドサーバーはハードウェアの拡張性に対応しており、サーバーの性能についても柔軟なカスタマイズが可能になります。
VPSは、ハードウェアの拡張性についてはクラウドサーバーに劣るといえます。
Windows Serverという選択肢
用途にもよりますが、サーバーOSにWindows Serverを選んだ方がいい場合もあります。
その場合はWindows Server用のVPSサービスを選びます。
WindowsServerの特徴は、一言でいうと
- サーバー構築や運用の難易度が低い
- 費用がかかる 有償
ということになります。
つまり、
扱いやすいけど、費用がかかる
ということになります。
コスト面を許容できるなら、WindowsServerは扱いやすくていい選択肢になります。
Windows Serverの用途としては以下のようなものがあります。
- 社内のファイルサーバー
- 「Active Directory」でWindowsPCの一括管理
- Windows環境での開発 Windowsでしか使えないAPIを使う
- FXの自動売買
- 様々な端末(Macなど)からWindowsを使用する
WindowsServerを選ぶメリット
WindowsServerを選ぶメリットとしては、
- パソコンのWindowsと同じような操作感で扱える
- マイクロソフト製品と相性がいい
- 「Active Directory」が使える
- マイクロソフトのサポートが充実
ということがあります。
なかでも大きなメリットは馴染みのあるパソコンのWindowsと同じような操作感で扱えるということですね。
GUI操作になるので、感覚的にも直感的で操作がしやすいというメリットがあります。
※GUI:グラフィックを使ったインターフェイス、操作のこと。簡単に言うとマウスやタッチパネルなどが使えるということ。
WindowsServerのデメリット
WindowsServerのデメリットとしては
- ライセンスコストがかかる
- 動作が重い傾向がある
ということがあります。
WindowsServerは商用OSということでライセンスコストが高いということがあります。
Linux系OSに比べて導入にコストがかかるということはデメリットになります。
また、WindowsServerはWindows系OSの設計に共通化されていることもあって、処理が重い傾向があるといわれています。
Windows Server(サーバー)が使えるVPS
Windows Serverが使えるVPSサービスには以下のようなものがあります。
●ConoHa for Windows Server
ConoHa(コノハ)が提供しているWindows Serverサービス。
最新版Office、Chrome,Skype,Thunderbirdなどテレワークに便利なソフトがプリインストール済なのでテレワークにおすすめ!
初期費用無料、低価格。
自宅にMacしかない方でもConoHa for Windows Serverに接続することでWindows環境で作業ができます。
●Xserver for Windows
エックスサーバが提供するWindows搭載のVPSサービス。
初期費用無料で月額1980円(3コア/2GBメモリ)から。
- Windows環境での開発
- リモートワークでの資料作成
- 社内PCの一元管理
などの用途に最適。
低コストでハイスペック環境を提供。「Microsoft Office」が利用可能。
専門の技術者が24時間サーバーを監視してトラブルが発生したときは迅速に対応。
●ウィンサーバー
ウィンサーバーはマイクロソフトのホスティングパートナーになります。
Windows Serverのレンタルサーバーとして20年以上の実績。
VPS、仮想デスクトップ、共用サーバーで2週間無料トライアルが可能。
電話サポートあり。
●その他の「for Windows Server」などWindows Server用のサービスがあるVPS
VPSに関するよくある質問
- Linux系とWindows系はどっちを選んだらいい?
- 高速サーバーを構築するにはどうしたらいい?
- Root権限ってなに?
Linux系とWindows系はどっちを選んだらいい?
A:サーバーOSは主にLinux系OSとWindows系OSに分類されます。
それぞれの特徴は
●Linux系
- オープンソースなので、誰でも無料で入手できる ※改変、再開発なども可能
- ネットワーク機能に優れている
- セキュリティが強い
- 性能の低いコンピュータでも動作する
- 安定性が高い
- CUIで操作する ※キーボードでコマンドを入力して操作
●Windows系
- GUIが使える ※マウスなどでの操作
- マイクロソフトの製品と相性がいい
- ライセンス料がかかる
となっています。
どちらを選んだらいいかでいうと
Windows系を選ぶ必要がなければLinux系を選ぶ
というのが一般的になります。
Windows系を選ぶ理由としては
- 馴染みのあるWondows系OSが使いたい ※操作しやすい わかりやすい
- コマンドなどの専門知識がない
- 動かしたいアプリがWindowsでないと動かない
などがありますが、
WindowsServerはライセンス料など費用がかかるので、コストについても考慮する必要があります。
VPSで超高速サーバーを構築するにはどうしたらいい?
A:VPSで、Webサーバーを超高速サーバーとして構築するには
KUSANAGI
の導入がおすすめになります。
エックスサーバーが導入している超高速WordPress仮想マシン「KUSANAGI」とは?
KUSANAGIとは、超高速WordPress実行環境などといわれますが、要はWordPressを超高速化できるということになります。
WordPress高速化のメリットは色々ありますが、検索順位の向上、作業効率の向上、ユーザビリティの向上などが期待できます。
ConoHa VPSならKUSANAGIの導入は簡単にできます。
Root権限ってなに?
A:root権限とは、Linux、Unix Like System(Unix系のOS)における管理者権限のことです。
管理者権限があることで、共用サーバーではできない設定の変更や、サーバーに好きなアプリケーションをインストールしたりすることができます。
初めての方におすすめのVPSサービス4つ まとめ
というわけで今回は「初めての方におすすめのVPSサービス4つ」についてお伝えしました。
初めてのVPSは初心者にやさしいところがおすすめになります。
最後に今回ご紹介した初めてのVPSにおすすめの4つのサーバーの公式サイトを載せておきますね。
気になるVPSがあったら公式サイトをチェックしてみてくださいね。
メモリ1GBあたりのコスパで比べたら「KAGOYA CLOUD VPS」
というわけで今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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