VPSのOSって何を選んだらいいの?
という人もいるかもしれません。
サーバー用のOSには主にLinux系とWindows系がありますが、まずはこのどちらを選択するかを決めることになります。
今回は「VPSのOSってLinux系とWindows系のどちらを選んだらいいの?」についてお伝えします。
サーバーOSについての基本的なことから解説していくので、興味がある方は記事を読んでみてくださいね。
※この記事は約7分で読めます。
サーバーOSとは
OS(オペレーティングシステムとは、コンピュータに搭載されている基本ソフトのこと。
Windows、MacOS、Linuxなど。
サーバーOSとは、サーバー用に設計・開発されたOSのことを指します。
サーバーOSは、多くのコンピュータと同時接続が可能で、常に安定して稼働することが求められます。
●サーバーOSの特徴
- 高いネットワーク性能 多数のコンピュータからの接続に耐え処理を行うことが可能
- 高い安定性が求められる 24時間365日常に安定して稼働すること
- 専門知識が必要
- 遠隔でのアクセス、操作になるのでディスプレイ、スピーカーは不要
サーバーOSとクライアントOSの違い
サーバーOSに対して、パソコンなどで使用するOSのことをかクライアントOSといいます。
いわゆる通常のパソコン用のWindows10とかMacOSといったOSのことですね。
前述したようにサーバーOSの特徴は、
- 高いネットワーク性能 多数のコンピュータからの接続に耐え処理を行うことが可能
- 高い安定性 常に安定して稼働すること
- 専門知識が必要
- 遠隔でのアクセス、操作になるのでディスプレイ、スピーカーは不要
といったことがあります。
対してクライアントOSは、
- ユーザーが使いやすいように画面表示や操作性などが重視されている
- 同時に接続できるパソコンの数が少ない
といった特徴があります。
これらサーバーOSやクライアントOSを選ぶ際の注意点としては、
サーバーにはサーバーOS、クライアントOSにはクライアントOSを選ぶ
ということです。
例えば、サーバーにクライアントOSを選ぶと、同時接続や安定性で問題が起こる可能性があります。
サーバーOSはWindows系とLinux(Unix)系に分けられる
サーバーOSは、大きく分けてWindows系とLinux(Unix)系に分けられます。
- Linux系OS:広くUnix系ともいわれるOS オープンソース
- Windows系OS:Microsoft社が販売するサーバーOS
LinuxはUnix系のOSといわれていますが、実はLinuxとUnixは全く別物になります。
Unixは、最も古いOSになります。
Linuxは、Unixを参考に誕生したOSですが、Unixから派生したわけではなく独自に開発されました。
よく似ているため”Unixの親戚”といわれることもあります。
Linuxは、Unixを参考にしている点ではUnix系ということになりますが、OSとしては別のOSということなんですね。
Linux系OS
Linux系OSとは、1991年にリーナス・トーバルズによって開発されたサーバーOSになります。
Unixを参考に開発されたのでUnix系OSともいわれますが、厳密には別のOSになります。
Linuxは、Windows、Macのようにパソコンにインストールして使うことも可能ですが、一般的にはサーバー用のOSとして使用されることが多いです。
※Linuxは、組み込みLinuxとして多くの家電などにも使用されています。携帯電話(スマートフォン)用OSのAndroidがLinuxをベースにして作られているのは有名ですね。
特徴としては
- オープンソースなので、誰でも無料で入手できる ※改変、再開発なども可能
- ネットワーク機能に優れている
- セキュリティが強い
- 性能の低いコンピュータでも動作する
- 安定性が高い
- CUIで操作する ※
といったことが挙げられます。
CUIとは(Character User Interface)の略で、全ての操作をキーボードによって行い、情報の表示も文字によって行うインターフェイスのことです。
テキストでコマンドを打ち込んで操作をするということですね。、
Linux系のOSには以下のものがあります。
- CentOS(セントオーエス)
- Scientific Linux(サイエンティフィック リナックス)
- ubuntu(ウブンツ)
- FreeBSD(フリービーエスディー)
- debian(デビアン)
- fedora(フェドラ)
ちなみに上記のLinux系OSはさくらのVPSで選択できるものになります。
さくらのVPS
Windows系のOS
Windows系のOSは、Microsoft社の販売する商用のサーバーOSになります。
Windows系OSの特徴としては、
- GUIが使える ※
- ライセンス料がかかる
ということがあります。
GUIとは、Graphical User Interfaceの略で、グラフィカルとあるように操作がグラフィックを使って表現されているインターフェイスのことです。
グラフィックやマウス、タッチパネルなどを用いて直感的な操作を可能にします。
Windows系のOSには以下のものがあります。
- Windows Server Standard Edition
- Windows Server Datacenter Edition
Linux系OSのほうがWindows系OSよりもシェア率が高い?
Linux系OSのほうがWindows系OSよりもシェア率が高いといわれています。
Linux系OSのシェア率が高いのは以下のことが理由だといわれています。
●Linux系のOSのシェア率が高い理由
- ライセンス料がかからない
- 多くのフリーソフトが使える
- 安全性が高い
- ネットワークへの接続に適したOSだから
- サーバーOSとして使われてきた長年の実績
主に最初の2つかなと思うんですが、それ以外も大事な要素になりますね。
Windows系OSは、これまではシェアはそれほど多くなかったようですが、パソコン用の(クライアント)OSの圧倒的なシェアを理由に採用する企業が増えているといいます。
VPSのサーバーOSはLinux系とWindows系のどちらを選んだらいいの?
VPSのサーバーOSはLinux系とWindows系のどちらを選んだらいいかですが、これは以下のことがポイントになります。
- 動かしたいアプリに対応したOSを選ぶ
- 連携するシステムとの相性
- コスト
- 専門知識の有無
- サポート
一般的にはというかシンプルなのはまず、WindowsOSを使う理由があるかどうかで判断するのがいいと思います。
例えば、動かしたいアプリがWindowsにしか対応していなければWindowsOSを選ぶ必要が出てきます。
連携するシステムについても、既存のシステム(パソコン側のOSなど)がWindows であればWindowsOSのほうが連携しやすいということになります。
上記を踏まえたうえで、コストなどについても検討していくのがいいかなと思います。
コストの面でいえば、Windows系OSの場合はGUIが使えるなど比較的扱いやすいというメリットがある反面、ライセンス料がかかるなどコストが大きくなるというデメリットがあります。
Windows系OSとLinux系OSでは、クライアントOSでのWindowsの普及具合やGUIでの操作などを考えると、Windows系の方が扱いやすいと思います。
また、サポートについてもWindows系はしっかりしたサポート体制がありますが、Linuxのほうは十分なサポートが受けられない可能性があります。
つまりまとめると、
- Windowsでしか動かないアプリを使いたい。既存システムがWindows系
- 操作がわかりやすい方がいい
- 初心者の方
- サポート体制がしっかりしている方がいい
- 導入にある程度費用がかけられる
という方はWindows系OS
- コストを抑えたい
- Linuxについての知識がある
- 動作の安定性を重視したい
- セキュリティを重視したい
- Windows系OSを使わなければならない理由がない
という方はLinux系OS
がいいということになります。
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VPSのOSってLinux系とWindows系のどちらを選んだらいいの? まとめ
というわけで今回は「VPSのOSってLinux系とWindows系のどちらを選んだらいいの? 」についてお伝えしました。
Linux系OSとWindows系OSがそれぞれどのようなものか、どういうときにどちらを選んだらいいか、ということをなんとなくでも掴んでいただけたら幸いです。
それでは今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。