VPSってどんな用途に使われるの? VPSで何ができるの?
と疑問に思っている人もいるかもしれません。
そこで今回は「VPS(仮想専用サーバー) その用途は?何ができるの?」についてお伝えしていこうと思います。
個人では少しハードルの高いイメージのあるVPSですが、VPSは法人はもちろん個人でもできることは色々とあります。
VPSで何ができるかに興味がある方はぜひ記事を読んでみてくださいね。
※この記事は約6分で読めます。
●VPSの用途(個人の場合)
- ストリーミングサーバーを構築
- オンラインゲーム用のマルチサーバーを構築
- ブログ、Webサイトを構築
- FX、仮想通貨の自動売買
●VPSの用途(法人の場合)
- 自社のコーポレートサイトやECサイトなどを快適に運用することができる
- ファイルサーバーの設置
- メールサーバーの設置
- プログラムの開発環境の構築
VPSとは
VPAとは、「バーチャル・プライベート・サーバー(Virtual Private Server)」の略で日本語では仮想専用サーバーという意味になります。
VPSは、物理的な1台のサーバーの中に仮想的に複数のサーバーを構築したものです。
1台のサーバーの中に仮想的に専用サーバーを複数構築したイメージになります。
それぞれのサーバーは、完全に分けられているのでお互いの利用状況に影響を受けることは基本的にありません
VPSは、ちょうど共有サーバーと専用サーバーの中間に位置するサーバーになります。
- VPSは、物理的な1台のサーバーの中に仮想的な専用サーバーを複数構築したもの
- 利用者は、それぞれのユーザーの利用状況に影響を受けない
- VPSは、共用サーバーと専用サーバーの中間に位置するサーバー
「VPSとは何か」についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみてくださいね。
VPSの用途 できること 個人の場合
VPSは、用途に合わせて希望のサーバー環境を構築できるサービスになります。
どのような用途が考えられるかというと、
個人の場合、以下のような用途が考えられます。
- ストリーミングサーバーを構築
- オンラインゲーム用のマルチサーバーを構築
- ブログ、Webサイトを構築
- FX、仮想通貨の自動売買
では順番に説明していきますね。
ストリーミングサーバーを構築
VPSにストリーミングサーバーを構築して、お気に入りの映像や音楽などを置いておくことで、いつでも好きな時にそれらをストリーミング再生することができます。
オンラインゲーム用のマルチサーバーを構築
VPSは、オンラインゲームのマルチプレイ用のゲームサーバー構築に多く利用されています。
●よく利用されるゲーム
- Minecraft
- ARK
- テラリア
など。
自宅にサーバーを構えることも可能ですが、長時間の使用を考えると光熱費なども心配になりますよね。
VPSなら、サーバー本体の光熱費はサーバー会社が負担しているのでその心配はいりません。
ゲーム用のマルチサーバー用途の場合は、ゲームに特化したVPSサービスがあるのでそちらを利用するのがおすすめです。
各ゲームに合わせたマルチサーバーを簡単に構築できるテンプレートを利用できるので、専門知識がなくてもゲームのマルチプレイを楽しむことができます。
ブログ、Webサイトを構築
VPSにブログやWebサイトを構築することも可能です。
独自ドメインを取得してWordPressブログを作成することもできますし、WordPressを高速化するKUSANAGIを導入することも可能になります。
KUSANAGIは超高速CMS実行環境ということで、プライム・ストラテジーが開発したオープンソースライセンスの仮想マシンイメージです。
簡単にいうと、
WordPressが高速で動作するように最適化されたサーバー環境・構成
ということになります。
導入するとWordPressがとにかく高速化するということですね。
りそな銀行、ファミリーマートなど有名企業がKUSANAGIを導入しています。
●関連記事
ただし、レンタルサーバーを利用するのが初めてでブログなどWebサイトの運営をしたいという方は、VPSではなく共用サーバー(普通のレンタルサーバー)を利用するのがおすすめです。
FX、仮想通貨の自動売買
VPSでは、取引ツールであるMT4,MT5を使って自動売買が可能です。
パソコンでも自動売買は可能ですが、常時稼働ということになるとパソコンに負担もかかりますし光熱費も気になります。
VPSはサーバー会社が管理するサーバーなのでその心配はありません。
また、複数のプログラムを動かすには高いスペックが求められますが、VPSなら自動売買プログラムの安定稼働が可能になります。
FXの自動売買用途でも、専用のVPSサービスがあるのでFX用途の場合はそちらがおすすめです。
どちらもFX自動売買専用のVPSサービスになります。
●参考記事
外出先からWindows環境にアクセスできるクラウドPC
このサービスはクラウド上に自分専用のパソコンを持っているようなイメージになります。
インターネット環境があればいつでもどこからでも様々な端末(PC、タブレットなど)からアクセスすることができます。
テレワークなどで利用されていますが、アイデア次第で便利な使い方がいろいろできると思います。
有名なところでいうと
- 仮想デスクトップサービス『Xserver クラウドPC』
- Windows365
などのサービスがあります。
VPSの用途・できること 法人の場合
VPSでできることを法人で考えると以下のことがあります。
- 自社のコーポレートサイトやECサイトなどを快適に運用することができる
- ファイルサーバーの設置
- メールサーバーの設置
- プログラムの開発環境の構築
自社のコーポレートサイトやECサイトなどを快適に運用することができる
法人の場合のVPSの用途としては、自社のコーポレートサイトやオウンドメディア、ECサイトなどが考えられます。
VPSは、自由度が高く他ユーザーの影響を受けづらいので法人、ビジネス用途にもよく利用されます。
いわゆるオウンドメディアの場合、多くのユーザーからの大量なアクセスが想定されます。
サイトの表示速度の低下はもちろん、大量アクセスによるサーバーダウンなどを起こしてしまうとサイトの信頼性を失ってしまう可能性もあります。
VPSでは、それぞれのユーザーに独立した仮想サーバー領域が割り当てられているので、共有サーバーと違い他のユーザーの影響を受けることがありません。
なので快適で安定的なサイト運営を考えてVPSを選ぶ企業が多いというわけです。
ファイルサーバーの設置
VPSは、ファイルサーバーやオンラインストレージ(ネット上にデータを保管できるディスクスペース)として活用できます。
VPSであれば、社外からであってもインターネット環境があればログインして情報を取り出すこともできます。
メールサーバーの設置
メールサーバーをVPSに設置することが可能です。
メールサーバーは性質上常時運用が必要になりますが、VPSなら自社サーバーで運用する場合に比べてコストを抑えての常時運用が可能になります。
プログラムの開発環境の構築
プロジェクトなどでプログラムの開発を行っている場合、プログラムの実行、開発環境が必要になります。
VPSを開発環境にすることで高速でプログラムを実行することができます。
また、複数人での開発もコードを共有しながら作業することが可能になります。
なぜVPSなのか 共用サーバーにはないメリット
あえてVPSを選ぶ必要があるのか、という疑問を持つ方もいると思います。
大きな理由としては、VPSには共用サーバーにはない以下のようなメリットがあるからです。
- 他のユーザーの影響をうけない
- サーバー運用にかかるコストを抑えることができる
- オンラインストレージとして活用できる
- 最適な開発環境として使える
他のユーザーの影響をうけない
VPSは、各ユーザーに仮想サーバー領域が割り当てられているので、他のユーザーの利用状況に影響をうけないということがあります。
共有サーバーだと、1台のサーバーを複数のユーザーで共有しているので利用の多い時間帯などに速度が遅くなるといった影響がある可能性があります。
サーバー運用にかかるコストを抑えることができる
専用サーバーに比べるとVPSは導入、運営にかかるコストを抑えることができます。
また、メールサーバーVPSの仮想サーバー領域に設置した場合、自社サーバーのようにサーバー自体の維持費用はかかりません。
これは、サーバー本体の管理はサーバー会社が行っているため、メールサーバーのような24時間運用しているサーバーであっても、自社サーバーのように光熱費を自己負担する必要がないからです。
オンラインストレージとして活用できる
自社サーバーにのみ保存してあるデータだと、社外からアクセスすることができませんが、VPSをオンラインストレージとして設置すればネット環境があれば社外からでもデータにアクセスすることができます。
オンラインストレージとは、ネット上にデータを保管できるディスクスペースのことで、例えば自社に限らずいろんな場所からデータにアクセスして必要な情報を取り出すことができます。
パスワードを設定して、ログインした者のみデータにアクセスできるようにすることも可能です。
リモートワークなど社外からファイルにアクセスできる環境は、特に法人のユーザーにVPSが選ばれる理由の一つになっています。
オンラインストレージとは、インターネット上にデータを保存できるスペースのことで、クラウドストレージとも呼ばれます。
オンラインストレージの特徴
- 複数人でファイルの共有や共同作業が簡単にできる
- ネット環境があれば時間や場所を選ばずにデータにアクセスできる
最適な開発環境として使える
プログラムの実行、開発環境としてVPSは高速で処理することができるので作業性の向上が期待できます。
また、複数での開発を行う場合、それぞれがどこにいても環境を共有して作業することができるので効率的な開発が可能になります。
クラウドサーバーとVPS
VPSと似たサービスでクラウドサーバーがあります。
クラウドサーバーは、VPSよりもさらに自由度が高くネット経由で利用できる専用サーバーともいわれています。
クラウドサーバーはVPSに比べると料金が高いので、かかるコストがデメリットとはいえます。
使用した分だけの請求になる従量課金制を導入しているところもありますが、料金が定額のVPSに比べると、かかるコストが読みづらいといえます。
VPSサービス
●シンクラウドデスクトップ for FX
レンタルサーバーの国内最大手のエックスサーバーを運営するエックスサーバー株式会社の運営になるシン・クラウドデスクトップfor FXです。
2023年7月25日リリースのまだ新しいサービスになります。
レンタルサーバーのエックスサーバーがベースになっているので、馴染みやすいという方は多いかもしれません。
こちらもFXの自動売買専用なので、その用途にはおすすめのVPSになります。
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「WebARENA SuitePRO V4」はNTTPC(株式会社NTTPCコミュニケーションズ) のVPSサービスです。 スペックは最大でCPU仮想8コア、メモリ32GB、ディスク容量4,100GBまで 規模に合わせて簡単にスペックUP可能。


有名レンタルサーバー5社の口コミ・評判
サーバー利用が初めての方は、必ずしもVPSである必要はありません。
初めてブログを開設する場合などはレンタルサーバーサービスでサーバーを利用するのが一般的です。
以下は有名レンタルサーバーサービス5社の口コミ・評判をまとめた記事になります。
気になる記事があったら読んでみてくださいね。
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VPS(仮想専用サーバー) その用途は?何ができるの? まとめ
というわけで今回は「VPS(仮想専用サーバー) その用途は?何ができるの?」についてお伝えしました。
個人ではなかなかハードルが高いイメージのVPSですが、法人だけでなく個人であってもいろいろとできることがあるというのがお分かりいただけたと思います。
おすすめのVPSもご紹介したので気になったVPSサービスは公式サイトも見てみてくださいね。
以上、参考にしていただけたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
