さくらのレンタルサーバで有名なさくらインターネット株式会社ですが、
さくらのVPS
というVPSサービスも運営しています。
初心者にはちょっとハードルが高いといわれるVPSですが、さくらのVPSはどうなんでしょうか。
というわけで今回は「さくらのVPS 初心者でも安心?さくらのレンタルサーバとどう違う?」についてお伝えします。
さくらのレンタルサーバは共用サーバーなので、さくらのVPSとはそのまま共用サーバーとVPSの違いともいえそうです。
さくらのVPS以外のVPSサービスも紹介しているので、よかったら記事を読んでみてくださいね。
※この記事は約6分で読めます。
VPSとは
まずはVPSとは、から説明しておきますね。
VPS(バーチャル・プライベート・サーバー)は、日本語で「仮想専用サーバー」と訳されます。
1台のサーバーに仮想的に複数の専用サーバーを構築して利用する形態になります。
それぞれの仮想専用サーバー(VPS)は、専用の仮想エリアが割り当てられているので他のユーザーの影響を受けづらいというメリットがあります。
また、VPSではサーバーの管理者権限が与えられるのでサーバーを用途によって自由に構築することが可能です。
1台のサーバーを共用しているものの、専用サーバーのように利用することができるというわけです。
さくらのVPS さくらのレンタルサーバとどう違う?

さくらのVPSは、さくらインターネット株式会社が運営するVPSサービスになります。
同社はレンタルサーバーサービス「さくらのレンタルサーバ」も運営していますが、さくらのVPSは「さくらのレンタルサーバ」とどのように違うのでしょうか。
これはVPSと共用サーバーの違いともいえますが次のような違いがあります。
さくらのレンタルサーバは、複数のユーザーで1台のサーバーを共用しているので、当然サーバーのハードウェアリソースやサーバーOSも共有しています。
なので、他の利用者の使用状況に影響されやすいということがあります。
また、利用者はサーバーのシステムの設定はできないので、提供されているWebサーバーやアプリケーション動作環境などを利用することになります。
さくらVPSは、1台のサーバー複数のユーザーで共用してはいるのですが、それぞれ仮想化技術によって専用サーバーとして使用するので他の利用者の影響を受けづらいということがあります。
また、専用サーバーと同じように利用者がOSやアプリケーションなどをインストールすることができます。
なので、さくらのVPSのほうがさくらのレンタルサーバよりも自由度の高い運用ができるといえます。
さくらのVPSの特徴
さくらのVPSには、以下のような特徴があります。
- シンプルなコントロールパネル
- 仮想化技術にKVMを使用
- 豊富なOSのラインナップ
シンプルなコントロールパネル
さくらのVPSのコントロールパネルは、シンプルで使いやすいといわれています。
コントロールパネルの動作が軽いという声もありますね。
OSの再インストール、コンソール作業もブラウザ上で簡単にできて、各種リソースの使用状況も一目で確認できます。
仮想化技術にKVMを使用
さくらのVPSは、仮想化技術にKVMを使用しています。
KVMとは、Linuxに最適化された仮想化技術の一つです。
KVM(Kernel-based Virtual Machine)とは、カーネルベースの仮想マシンと訳される、Linuxに最適化された仮想化技術一つです。
KVMによってLinuxをハイパーバイザーに変換します。
ハイパーバイザーはコンピュータを仮想化するための制御プログラム(ソフトウェア)のことで、物理的なマシンの中に仮想的なコンピュータを作り出し実行する際に使用します。
つまり、仮想サーバーの独立環境を作る際にKVMという仮想化技術を使っているということですね。
豊富なOSのラインナップ
標準OSでは
- CentOS
- AlmaLinux
- RockyLinux
- Ubuntu
- KUSANAGI
カスタムOSでは
- Debian
- FreeBSD
- Fedora
などが利用可能です。
さくらのVPSは初心者でも安心?
さくらのVPS公式サイトには、
シンプルなコントロールパネルやスタートアップスクリプト、パケットフィルター機能で はじめてサーバーを扱う初心者も安心。
さくらのVPS公式サイトより引用
という記載がありますが、当然ですがサーバーに関する知識は必要になります。
わかりやすいマニュアルもありますしサポート体制もしっかりしているので、目的、用途などがはっきりしているなら初心者でも十分扱えると思います。
ただ、用途によっては必ずしもVPSである必要がなかったりすることもあるので、そのあたりの見極めは最初に必要になりますね。
さくらのVPSの料金
さくらのVPSの料金は以下のようになっています。
下の画像では見切れてしまっているところもありますが、サーバーの設置場所が、東京、大阪、石狩の3か所の中から選べるようになっています。
場所によって若干料金に差異がありますね。
詳しくは公式サイトをご確認ください。
さくらのVPS 4G


さくらのVPSのサポート体制
気になるサポート体制ですが、以下のようになっています。
- メールサポート:受付24時間365日 ※返信は営業時間内
- チャットボット:受付24時間365日 自動応答
- チャット(オペレータ対応):10:00~18:00 ※土日祝日、その他指定定休日はお休み
- コールバック予約:受付24時間365日 ※コールバックは営業時間内
- 電話サポート:現在休止中 ※2023年2月24日現
- サポート専用のWebサイト
このほか、契約前の方にもメールサポートがあります。
電話サポートは現在休止中ですが、かなり充実したサポート体制という印象ですね。
お試し期間は2週間
さくらのVPSには、2週間のお試し期間があります。
かんたんオンラインサインアップで即利用可能です。
注意すること
さくらのVPSは、お客様にサーバーのroot(管理者)権限をお渡しするサービスです。
さくらのVPS公式サイトより引用
「さくらのレンタルサーバ」などの共用レンタルサーバーと異なり、サーバー・OSの設定やアプリケーションのインストール、
セキュリティ対策などの運用管理もお客様の作業です。
ご利用のOSに関する専門的なサーバー運用知識が必要となりますので、ご注意ください
とあります。
VPSでは自由度の高い運用が可能な代わりに、OSに関する専門的な知識が必要になります。
セキュリティについても自分で対策する必要があります。
さくらのVPSサービス以外のVPSサービス
さくらのVPS以外のVPSサービスになります。
気になるVPSサービスがあったら公式サイトをチェックしてみてくださいね。
「WebARENA SuitePRO V4」はNTTPC(株式会社NTTPCコミュニケーションズ) のVPSサービスです。 スペックは最大でCPU仮想8コア、メモリ32GB、ディスク容量4,100GBまで 規模に合わせて簡単にスペックUP可能。


エックスサーバーが導入している超高速WordPress仮想マシン「KUSANAGI」とは?
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さくらのVPS 初心者でも安心?さくらのレンタルサーバとどう違う? まとめ
というわけで今回は「さくらのVPS 初心者でも安心?さくらのレンタルサーバとどう違う?」についてお伝えしました。
まずはVPSで何ができるかなど基礎知識を知ったうえで、VPSを利用してみるのもいいかもしれませんね。
VPSサービスも色々あるので、記事内で気になるVPSサービスがあったら公式サイトをチェックしてみてくださいね。
では、今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
