VPSってどれを選んだらいいの?
という方もいるかもしれません。また
この用途にどれくらいのスペックが必要なの?
という疑問を持っている方もいるかもしれませんね。
今回は「VPSを選ぶときの4つのポイント スペックの目安は?」についてお伝えしていこうと思います。
VPSを選びに迷っている方は記事を読んでみてくださいね。
※この記事は約8分で読めます。
VPSの選ぶときのポイント
VPSの選び方のポイントは以下の4つです。
- VPSの用途
- VPSのスペック
- VPSの利用料金
- 利用する人数
VPSの用途
VPSの用途によって、選ぶVPSは変わってきます。
例えば以下のような用途でVPSは使われます。
- ブログ、Webサイトの構築
- オンラインゲーム用のサーバー(ゲームサーバー)
- FX、仮想通貨などの自動売買
- サーバー管理などの勉強用
などです。
VPSを選ぶときは用途に合ったVPSを選ぶのがベストです。
つまり
ブログ、Webサイト用なら、ブログ、Webサイト構築用に合ったVPS。FX自動売買用なら、FX自動売買専用VPS。
というように用途に沿ったVPSを選ぶということですね。
VPSサービスによっては推奨している用途がある場合があるので、用途がはっきり決まっている場合はそういうVPSが間違いないです。
用途に合ったVPSかどうかは、VPSサービスの公式サイトをみれば簡単にわかります。
「FX専用」や「ゲーム用マルチサーバーに最適」などの記載があればその用途に特化しているので利用しやすいということがあります。
※その用途にスペックが調整されていたり、サーバーを簡単に構築できるテンプレートがある、またマニュアルや解説が充実しているなどとても始めやすくなっています。
法人利用だとまた変わってきますが、個人では上記のような用途で使われることが多いようです。
ちなみに法人の場合だと、
- 自社のコーポレートサイトやECサイト用のサーバー
- メールサーバー
- プログラム、アプリなどの開発環境
などが考えられます。
VPSのスペック
VPSの用途によって、選ぶVPSは変わってくるわけですが、これはVPSのスペックが変わってくるということでもあります。
VPSのスペックに関わる用語には以下のようなものがあるので理解しておきましょう。
- CPU(コア数)
- メモリ
- ストレージ
では、順番に説明していきますね。
CPU(コア数)
CPUのスペックを表す数字として
コア数
があります。
コアとは、CPUの中の処理作業を行う部分のことです。
複数のコアがあると、コンピューター上では複数のプロセッサーとして認識されます。
※プロセッサー:データや命令を処理する装置
VPSではCPUの数値としてコア数が、2コア、4コアという感じで表記されています。
このコア数は多ければ多いほど複数の処理を並行して行うことが可能になります。
つまりコア数が多ければCPUの性能も高いということになります。
VPSの目安でいうと、1コアから最上位プランで24コアくらいになります。
CPUの性能を表す数字としては、コア数の他に
クロック周波数
スレッド数
があります。
クロック周波数は、クロックが1秒間に繰り返される回数のことでHzという単位で表されます。この周期が短いほど多くの処理ができるということになります。
つまり、クロック周波数が大きいほど1秒間に多くの処理ができるということになります。
スレッド数は、同時に処理できる命令の最大数のことです。
本来は1コアで処理できる命令数は1になるのですが、負荷の少ない命令であればさらに命令を実行できるCPUがあります。
スレッド数はコア数で処理できる命令数の最大数になります。
※例:8コア/16スレッドの場合
同時に処理できる命令数は8ですが、負荷が少ない命令であれば最大で16の命令まで処理できる、ということになります。
メモリ
メモリとは、CPUがデータを処理するときに一時的に作業データを記憶する場所のことでRAMとも呼ばれます。
メモリは、作業机の広さに例えられることが多いです。
メモリが大きいというのは、作業机が広いとたとえられます。
つまり、作業机が広いと書類などもたくさん並べられるのでたくさんの作業がしやすいけど、
作業机が狭いと書類などもその都度出し入れしなくてはならないので、
作業に時間がかかってしまう、ということです。
メモリが大きい方が作業がしやすいということですね。
メモリの単位はビット(bit)、バイト(byte)、キロバイト(KB)、メガバイト(MB)、ギガバイト(GB)、テラバイト(TB)などが使われます。
VPSの一般的な目安でいえば、最安プランで512MB~で最上位プランで64GBくらいになります。
ストレージ
ストレージとは、コンピュータのデータを長期間記憶しておくための補助記憶装置のこと、と説明されます。
簡単に言うと、データが保存できる容量のことです。
VPSなどのスペックでの表記は
SSD 30GB
と表記されていたり、
ディスク容量(SSD) 30GB
などと記載されることが多いです。
「SSD」の部分はストレージ(記憶装置)の種類、「30GB」は容量になります。
ストレージにはSSDとHDDがあります。
SSD:耐衝撃性に優れている。データ転送速度が高速。価格が高い
HDD:安価で大容量。データ転送速度はSSDに比べて大幅に遅い。
といった特徴があります。
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VPSの利用料金
VPSを選ぶときのポイントの3つ目は「VPSの利用料金」になります。
VPSの利用料金は、VPSを選ぶ上で大きなポイントになりますし、また気になるところでもありますよね。
スペックが高くなれば料金は高くなりますし、安価なプランだとVPSの性能は低くなります。
目安としては、
以下のような下位プランの場合
メモリ:512MB
CPU:1コア
SSD:30GB
初期費用無料
月額料金で数百円~1000円弱といったところです。
利用する人数
利用する人数は、ゲーム用マルチサーバーを構築する際のスペックを決めるときのポイントになります。
例えば、人気ゲームの「マインクラフト(Minecraft)」などをマルチプレイで楽しむためにVPSを選ぶ場合は、利用するプレイヤーの人数によって推奨されるVPS(のスペック)が変わってくる、ということになります。
●ConoHa VPSの場合
ConoHa VPSで36か月契約、ConoHa VPSを最もお得に使える長期割引プラン(VPS割引きっぷ)の場合だと、ゲームのプレイヤー人数に応じた推奨プランは以下のようになっています。※2023年2月27日現


VPSのスペックの目安 「ConoHa VPS」の場合
VPSを選ぶ際は、基本的にはVPSの用途に必要なスペックを目安を決めるのがいいと思いますが、ホスティングサービス会社の推奨プランを参考に選ぶというのが間違いない方法の一つです。
以下は「ConoHa VPS」の場合です。
「Conoha VPS」ではメモリサイズでプランが分かれていて、以下のようにおすすめされています。※2023年2月27日現
- 512MBプラン:初めてのVPSや最小構成のサイト向け
- 1GBプラン:スモールスタートできる開発環境として
- 4GBプラン:高い処理速度が必要なアプリケーション向け
- 64GBプラン:大量トラフィックも軽快にさばく
各プランの具体的なスペックは以下のようになっています。
●512MBプラン:初めてのVPSや最小構成のサイト向け
メモリ:512MB
CPU:1コア
SSD:30GB
初期費用無料
月額601円 ※36か月契約
●1GBプラン:スモールスタートできる開発環境として
メモリ:1GB
CPU:3コア
SSD:100GB
初期費用無料
月額1616円 ※36か月契約
●4GBプラン:高い処理速度が必要なアプリケーション向け
メモリ:4GB
CPU:4コア
SSD:100GB
初期費用無料
月額3062円 ※36か月契約
●64GBプラン:大量トラフィックも軽快にさばく
メモリ:64GB
CPU:24コア
SSD:100GB
初期費用無料
月額49368円 ※38か月契約
となっています。
ちなみに、この他に8GB、16GB、32GB のプランがあります。
詳しくは公式サイトを参照してください。
MT4で自動売買をする場合のVPSのポイントとスペックの目安は?
FXなどで自動売買をしたりするときにもVPSは利用されています。
MT4で自動売買をする場合、VPSを選ぶさいには以下のことがポイントになります。
●MT4で自動売買する場合のVPSを選ぶポイント
- MT4はWindowsでしか動作しない(※)のでWindows搭載のものを選ぶ
- VPSで使用されるWindowsは「Windows Server」
つまり、Windows Serverを選ぶということですね。
※MT4は実はLinux系でも動かすことは可能ではありますが専門知識が必要で少しハードルが高いということで、Windows系のWindows Serverが選ばれることが多いです。基本的にはMT4はWindows Serverでしか動作しませんが、WINEというソフトウェアを使うことでLinux系でも動かすことが可能ではあります。
●MT4で自動売買する場合のVPSのスペックの目安
- MT4が1つならメモリ1GBで十分
- EAを複数動作させる場合は2GB以上あったほうがいい ※EA:自動売買プログラム
- ネットワーク回線は200Mbps 以上 最低200Mbps、推奨1Gbps
MT4は、メタクオーツ・ソフトウェア社が開発した、無料のFX取引ツール。EAを使って24時間自動で取引することができます。※EA:自動売買プログラム。
MT4が使えるVPS FX自動売買におすすめ
MT4が使えるおすすめVPS
●お名前ドットコム デスクトップクラウド FX専用VPS

FX専用VPSということで、FXの自動売買をしたい方にはおすすめのVPSになります。
24時間安定稼働の安心環境で超高速!
お名前.com デスクトップクラウド
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●シンクラウドデスクトップ for FX
レンタルサーバーの国内最大手のエックスサーバーを運営するエックスサーバー株式会社の運営になるシン・クラウドデスクトップfor FXです。
2023年7月25日リリースのまだ新しいサービスになります。
レンタルサーバーのエックスサーバーがベースになっているので、馴染みやすいという方は多いかもしれません。
こちらもFXの自動売買専用なので、その用途にはおすすめのVPSになります。
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●ConoHa for Windows Server

テレワーク利用者満足度NO1 ※日本マーケティングリサーチ機構による調査
FXの自動売買にもおすすめ!
ConoHa for Windows Server
マインクラフト(ゲーム)のマルチサーバー用VPSのスペックの目安
VPSを、マインクラフトなどのゲームのマルチサーバーとして使う場合のスペックの目安は、
ゲームのプレイヤーの人数によって変わってきます。
以下は、ConoHa VPSの場合を参考にしていますが、どこもほぼ同じです。
●プレイヤー数が4人以下
メモリ:2GB
CPU:3コア
SSD:100GB
●プレーヤー数が5~10人
メモリ:4GB
CPU:4コア
SSD:100GB
●プレイヤー数が11人以上
メモリ:8GB
CPU:6コア
SSD:100GB
★参考
マインクラフトにおすすめのVPS
人気ゲームマインクラフトのマルチサーバーにおすすめのVPSになります。
●マイクラにおすすめなレンタルサーバー(VPS)
VPSを選ぶときは
VPSを選ぶときは、
- 必要なスペックに少し余裕を持ったプランを選択する
- 将来的なデータ増加の可能性を考慮する
ということも大事だといわれています。
やりたいことに必要なぎりぎりのスペックよりも少し余裕を持ったプランを選ぶということと、将来的なスペックの拡張の可能性も考慮するということですね。
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VPSサービス
「WebARENA SuitePRO V4」はNTTPC(株式会社NTTPCコミュニケーションズ) のVPSサービスです。 スペックは最大でCPU仮想8コア、メモリ32GB、ディスク容量4,100GBまで 規模に合わせて簡単にスペックUP可能。


VPSを選ぶときの4つのポイント スペックの目安は? まとめ
というわけで今回は「VPSを選ぶときの4つのポイント スペックの目安は?」についてお伝えしました。
VPSを選ぶさいに参考にしていただければ幸いです。
最後にVPSについての関連記事もご紹介しておきます。
気になる記事があったら読んでみてくださいね。
というわけで、今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。