サイトマップがあると検索エンジンにインデックスされやすいというので、ブログにサイトマップを設置したいと思っている人もいるかもしれませんね。
実はサイトマップには2種類あって、その一つであるHTMLサイトマップは、サイト訪問者のユーザビリティ(サイトの使いやすさ)を上げるのに効果があります。
またもう一つのXMLサイトマップは、WordPressの内部SEO対策としても非常に重要な要素になります。
今回は、サイトマップの2つの種類をお伝えし、それぞれのサイトマップをWordPressのプラグインを使って作成する方法をご紹介します。
サイトマップをこれからサイトに設置しようと思っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
※この記事は約6分で読めます。
サイトマップとは
サイトマップとは、文字通りサイト内の地図のようなものです。
具体的には、サイトの構成を表した目次もようなものともいえます。
サイトマップには2種類ある
サイトマップには以下の2種類あります。
- HTMLサイトマップ
- XMLサイトマップ
HTMLサイトマップ
HTMLサイトマップは、サイトの訪問者用に作成されたサイトマップです。
一般に、サイト内のページの一覧をカテゴリーごとに表示したもので、各ページにリンクが張られています。
サイト全体の構造がわかるので、サイト訪問者は目的のページを見つけやすくなります。
訪問者はHTMLサイトマップページから、サイト内の全てのページにアクセスできます。
ヘッダー、フッター、サイドバー、メニューなどに配置しておけば、サイト訪問者は簡単にサイトマップページにアクセスでき、そこからサイト内のページを簡単に見つけ出すことができます。
サイト訪問者のサイト内の回遊率を上げることにもつながります。
一言で言うと、サイト訪問者のユーザビリティを上げることができるということですね。
サイトの開設初期の記事数が少ない段階なら、まだHTMLサイトマップはなくてもいいかもしれません。
しかし、記事数が増えてきたり、ページの階層構造が複雑だったりするなら、HTMLサイトマップページを設けておいた方が、サイト訪問者にとっても分かりやすいサイトになります。
XMLサイトマップ
XMLサイトマップは、検索エンジン用のサイトマップです。
各ページのURLが記載されたXML形式のファイルで、サイトの構造を正しく検索エンジンに伝えることができます。
XMLサイトマップには以下の役割があります。
- 更新ページや新規作成したページの情報を早く検索エンジンのクローラーに知らせる。
- ページのインデックスを早める
一言で言うと、検索エンジンがサイト内をクロールしやすくして、ページのインデックスを早めることができる、ということになります。
検索エンジンは、XMLサイトマップを参考にしてサイト内をクロールすします。
新規ページを早くインデックスさせたり更新ページの情報を早く検索エンジンに知らせるために、XMLサイトマップは設置しておきましょう。
HTMLサイトマップの作り方
●HTMLサイトマップは手動でも作成が可能
HTMLサイトマップは、サイトの構造がわかるようにページの一覧が表示されていればいいので、手動でも作成することが可能です。
しかし、新規ページを追加するたびにサイトマップにページを追加しないといけないので、できなくはないですが、かなり手間がかかり大変にです。
なので、通常はプラグインを使うのが一般的です。
HTMLサイトマップ作成の手順は以下の通りです。
- PS Auto Sitemapのインストール
- PS Auto Sitemapの設定
- 固定ページにショートコードを張り付ける
- サイトマップページをメニューに追加する
1.PS Auto Sitemapのインストール
PS Auto Sitemapは、自動でHTMLサイトマップを作成できるWordPressプラグインです。
設定も簡単で、導入しておけば自動でサイトマップを作成でき、記事を追加、更新した際にも自動的にサイトマップが書き換えられるようになっています。
「PS Auto Sitemap」のインストール
WordPressのダッシュボードの左側のメニューから「プラグイン」→「新規追加」をクリック。
「プラグインを追加」ページが表示されるので、検索窓に「PS Auto Sitemap」を入れて検索してください。
「PS Auto Sitemap」の「今すぐインストール」をクリック。
インストールが完了したら「有効化」してください。
2.PS Auto Sitemapの設定
WordPressのダッシュボードの左側のメニューの「設定」→「PS Auto Sitemap」をクリック。
PS Auto Sitemapの設定画面が開きます。
PS Auto Sitemapの設定をしていきます。
※設定例:
- ホームページの出力:出力する
- 投稿リストの出力:出力する
- 固定ページリストの出力:出力する
- 出力階層制限:制限なし
- 先に出力するリスト:投稿にチェック
- カテゴリーと投稿の表示:同一マップ内にチェック
設定に迷うポイントとしては、
- サイトマップを表示する記事
- 除外カテゴリ
- 除外記事
- スタイルの変更
あたりかなと思います。
以下で説明していきますね。
サイトマップを表示する記事
「サイトマップを表示する記事」とは、サイトマップを表示するページのことです。
通常は固定ページにサイトマップを設定します。※先にサイトマップを表示する固定ページを作成しておきます。
WordPressのダッシュボード画面の左側のメニューの「固定ページ」→「新規作成」をクリック。
ページのタイトルを入れておきます。例:サイトマップなど
右上の「下書き保存」をクリック。
先に作成したサイトマップを表示するページの「ID」の数字を「サイトマップを表示する記事」のところに入力します。
固定ページのIDは、固定ページ一覧の画面で確認できます。
「固定ページ」→「固定ページ一覧」をクリック
記事タイトルの右側にIDが表示されています。
もし表示されていない場合は、画面の右上の「表示オプション」をクリックして「ID」にチェックをいれると表示されるようになります。
この設定で、IDを入力した固定ページに作成したサイトマップが表示されます。
除外カテゴリ・除外記事
サイトマップから除外したいカテゴリや記事のIDを入力します。
実際に表示してみて、サイトマップから除外したいページがあれば、あとからIDを入力してそのページを除外します。
スタイルの変更
サイトマップの表示スタイルを設定することができます。
基本的にはシンプルなものがいいと個人的には思いますが、様々なスタイルが選べるようになっています。
※ちなみに当ブログの場合は「アーバン」というスタイルを選んでいます。
全ての設定が終わったら「変更を保存」をクリックして設定を保存します。
3.固定ページにショートコードを張り付ける
設定が終わったら、サイトマップの”ショートコード”をサイトマップを表示させる固定ページに貼り付けます。※PS Auto Sitemapの設定画面の一番下にある”ショートコード”をコピー・ペーストしてください
※こちらのコードは参考です。コードはPS Auto Sitemapの設定画面の一番下にある”ショートコード”を使用してください。
<!– SITEMAP CONTENT REPLACE POINT –>
ショートコードの貼り付け方
先ほどのサイトマップの”ショートコード”をコピーしておきます。
サイトマップを張り付ける「固定ページの編集画面」を開きます。
編集画面の左上の「+」をクリックして表示されたアイコンの中から「ショートコード」をクリックします。

「ショートコードをここに入力…」のところに先ほどコピーしたショートコードを貼り付けます。

プレビューしてみて問題なければ右上の公開ボタンをクリックして公開します。
この状態では、まだ訪問者はサイトマップページに行くことができません。
サイトマップページをメニューに追加して、メニューに表示されるようにします。
4.サイトマップページをメニューに追加する
サイトマップページをメニューに追加します。※メニューがすでに作成されていてそれに追加する方法です。
WordPress管理画面(ダッシュボード)左のメニューの「外観」→「メニュー」から「メニュー」ページを開きます。
「メニュー項目を追加」のところで固定ページのサイトマップ(先ほど作成した「サイトマップ」ページ)にチェックをいれます。
右下の「メニューに追加」をクリック。
これで「サイトマップ」がメニューに追加されました。
右側の「メニュー構造」のところで必要に応じて、メニューの順番を変更します。
「メニューを保存」をクリックして保存します。
ブログを表示してメニューに「サイトマップ」が追加されていることを確認します。
XMLサイトマップの作り方
XMLサイトマップの作り方をお伝えします。
XMLサイトマップは、前述したように検索エンジンの用のサイトマップです。
プラグイン「XML Sitemaps(旧Google XML Sitemaps)」を使う
XMLサイトマップはプラグイン「XML Sitemaps(旧Google XML Sitemaps)」を使えば簡単に作成できます。
「XML Sitemaps」のインストール
WordPressのダッシュボードの左側のメニューから「プラグイン」→「新規追加」をクリック。
「プラグインを追加」ページが表示されるので、検索窓に「Google XML Sitemaps」を入れて検索してください。※「XML Sitemaps」で検索してもなぜか出てこないので、旧名の「Google XML Sitemaps」で検索したほうが早いです。
似たようなプラグインがたくさん表示されますが、その中から「XML Sitemaps」選んで「今すぐインストール」をクリック。
インストールが完了したら「有効化」してください。
「XML Sitemaps」の設定
WordPressのダッシュボードの左側のメニューから「設定」→「XML-Sitemap」をクリック。
設定画面が表示されます。
以下の項目を設定していきます。設定項目が多く見えるかもしれませんが、簡単なのですぐに終わりますよ。
- 基本的な設定
- 投稿の優先順位
- Sitemapコンテンツ
- Excluded Items
- Change Frequencies
- 優先順位の設定 (priority)
基本的な設定
「基本的な設定」でやることは、
- 「HTML形式でのサイトマップを含める」のチェックを外す
これだけです。
HTMLサイトマップのnoindex設定が原因で、サーチコンソールにエラーが発生することがあるということで、このチェックを外してHTMLサイトマップを含めない設定にしておきます。
投稿の優先順位
投稿の優先順位では「優先順位を自動計算しない」を選択(チェックを入れる)して、自動計算を無効にしておきます。
優先順位は後で出てくる「優先順位の設定 (priority)」の項目で設定します。
Sitemapコンテンツ
Sitemapsコンテンツでは、以下の項目にチェックを入れます。
- ホームページ
- 投稿(個別記事を含める)
- 固定ページを含める
- カテゴリーページを含める
詳細なオプションの「最終更新時刻を含める」はそのままチェックを入れておきます。
Excluded Items
●含めないカテゴリー
サイトマップに含めたくないカテゴリーがあればチェックを入れます。
●投稿(個別記事)を含めない
サイトマップに含めたくないページがあればID(ページのID)をカンマで区切って入れておきます。
ページのIDは、投稿一覧の画面で確認できます。
記事タイトルの右側にIDが表示されています。
もし表示されていない場合は、画面の右上の「表示オプション」をクリックして「ID」にチェックをいれると表示されるようになります。
Change Frequencies
Change Frequenciesでは、更新の頻度を設定します。
- ホームページ:毎日
- 投稿(個別記事):毎日
- 固定ページ:毎週
- カテゴリー別:毎日
当ブログでは、上のように更新頻度を設定しそれ以外は「更新なし」にしています。
優先順位の設定 (priority)
優先順位の設定は、いろいろ考え方がありますが、更新頻度の高いページの優先度を高くしておきます。
- アーカイブ別
- タグページ
- 投稿者ページ
は基本的に「0」でいいと思います。
全ての設定が終わったら「設定の更新」を忘れずにクリック。
これで設定は終わりです。
サーチコンソールからサイトマップを送信
Googleサーチコンソールにアクセスして、左側の「インデックス」の中の「サイトマップ」ページを開きます。※Googleサーチコンソールに登録していることが前提なっています。
「新しいサイトマップの追加」の「サイトマップのURLを入力」のところに「sitemap.xml」と入力して「送信」をクリック。
これで定期的にサイトマップがグーグルに送信されるようになります。
プラグインで簡単!HTML・XMLサイトマップの作り方 まとめ
というわけで、今回は「プラグインで簡単!HTML・XMLサイトマップの作り方」についてお伝えしました。
サイトマップにはHTMLサイトマップとXMLサイトマップの2種類があります。
それぞれの特徴とプラグインを使ったサイトマップの作成方法ご紹介しました。
サイトマップをサイトに設置しようと思っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。