Windows Serverがどういうものか気になっている方もいるかもしれません。
Windows Serverは、マイクロソフトの開発したサーバーOSになります。
サーバー用のOSには主に
- Windows Server
- Linux系OS
がありますが、Windows Serverは多くの会社、企業にサーバーOSとして選ばれています。
なぜ会社や企業にWindows Serverが選ばれるのか気になる方もいるかもしれませんね。
というわけで今回は「Windows Serverとは?その特徴やLinuxとの違い」についてお伝えします。
Windows ServerとはどういうサーバーOSなのか知りたい方は記事を読んでみてくださいね。
●Windows Serverが使えるおすすめVPSサービス
※この記事は約10分で読めます。
Windows Serverとは
Windows Serverとは、マイクロソフトが開発・提供しているサーバーOSです。
マイクロソフトといえばパソコンのOS(クライアントOS)であるWindowsが有名です。Windows ServerはWindowsとの互換性を保ちつつコンピューターをサーバーとして動作させるOSとして開発されました。
Windows Serverの最初のバージョンは1993年に公開された「Windows NT 3.1」といわれています。
現時点(2024年4月27日時点)でのWindows Serverの最新バージョンは「Windows Server 2022」になります。※次期バージョンは「Windows Server 2025」なり2024年後半にはリリースされると予想されています。
Windows Server 2022の延長サポート終了日は2031年10月14日となっています。
Windows Serverのサポートは、リリースから10年間になっています。
Windows Serverの各バージョンの延長サポート終了日は以下のようになっています。
●Windows Serverの延長サポート終了日
- Windows Server 2016:2027年1月12日
- Windows Server 2019:2029年1月9日
- Windows Server 2022:2031年10月14日
Windows Serverの特徴
Windows Serverの主な特徴は
- GUIが使える
- クライアントOS(パソコン用のOS)のWindowsと似ている
- マイクロソフトの製品と相性がいい
ということになります。
●GUIが使える
Windows Serverは、そもそも「GUIの標準搭載」をコンセプトにしているといいます。
「Windows NT 3.1」のリリース当時、サーバーOSにGUIは不要と考える人も多かったようですが、コンピュータの知識が十分にない人にとってGUIを備えたサーバーOSはかなりアピールしたようです。
GUIはグラフィック・ユーザー・インターフェイスのことで、グラフィック(マウスなど)を使った直感的な操作が可能です。
GUIに対しコマンドライン(キーボードによるテキスト入力)による操作のことをCUI(キャラクター・ユーザー・インターフェイス)といいます。
●クライアントOS(パソコン用のOS)のWindowsと似ている
Windows Serverの操作感はクライアントOS(パソコンのOS)のWindowsとほぼ同様なので、サーバー初心者でも比較的扱いやすいということがあります。
クライアントのWindowsは多く普及しているので、操作感として馴染みがあるということで、Windows Serverが選ばれる理由の一つにもなっています。
●マイクロソフトの製品と相性がいい
Windows Serverはマイクロソフトが提供しているので、同じマイクロソフトの製品(SQL Server、Microsoft Officeなど)と相性がいいという特徴があります。
SQL Server:マイクロソフトが開発したRDBMS(リレーションデータベース管理システム)。Windows Serverで利用されることが多い。
Microsoft Office:マイクロソフトが開発したビジネス向けのアプリケーション(Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Accessなど)をまとめてOfficeといいます。
Windows ServerとLinux系OSとの違い
サーバーOSには主に
- Windows系OS
- Linux系OS
があります。
Windows系OSとは、Windows Serverのことです。
Windows系OSとLinux系OSの主な違いは以下のようになります。
| Windows系 | Linux系 | |
| 料金 | ライセンス料がかかる | 無料で利用できる オープンソース |
| 操作性(インターフェイス) | GUI | CUI(コマンドラインが主) |
| サポート | 手厚い | なし(Windowsほどではない) |
Linuxには目的に応じた様々な配布形態があります。配布形態は目的に応じたプログラムを集めパッケージにしたものでディストリビューションといいます。CentOS、Ubuntu、Debian、Fedoraなど。
Windows Serverのメリット・デメリット
Windows Serverを選ぶメリットとしては、
- Windowsでしか動かないアプリが使える
- 既存システムがWindows系の場合は相性がいい
- 操作がわかりやすい
- サポート体制がしっかりしている
ということがあります。
Windows Serverは操作感がパソコン用OS(クライアントOS)のWindowsと似ているので操作がわかりやすく学びやすいということがあります。
Windows Serverは既存の環境がWindows環境であれば相性がいいということもメリットとして挙げられますね。
Windows Serverは、マイクロソフトの充実したサポートを利用できるという点もメリットになります。
Windows Serverのデメリットとしては
- ライセンス料がかかるのでLinux系よりコストがかかる
- セキュリティ攻撃を受けやすい
ということがあります。
Windows Serverはライセンス料がかかるのでLinux系OSよりもコストがかかる傾向があります。
コスト重視でVPSを選びたい場合はLinux系のOSを選ぶのがおすすめになります。
Windowsはセキュリティ攻撃の対象になりやすいということがあるので、しっかりとした予防措置、対策をとっておく必要があります。
VPSでWindows Server(ウィンドウズサーバー)を選んだ方がいい場合
サーバーOSにWindows Server(ウィンドウズサーバー)を選んだ方がいい場合として、
- 既存のシステム(端末)がWindowsである
- マイクロソフトofficeなどマイクロソフト製品を使いたい
- 端末の一元管理がしたい
などの場合があります。
基本的にサーバーの管理をする人が
コマンドライン(黒い画面)に馴染みがなく、普段からWindowsPCを使っているという場合
には、Windows Server(ウィンドウズサーバー)はおすすめになります。
Windows Server(ウィンドウズサーバー)であればコマンドなどの専門知識がなくても、使い勝手としてはほぼWindowsPCと同様になので、WindowsPCに慣れている人であれば扱いやすいといえます。
Windows Serverの用途
Windows Serverの用途としては以下のようなものがあります。
●Windows Serverの用途
- 社内のファイルサーバー
- 「Active Directory」でWindowsPCの一括管理
- Windows環境での開発 Windowsでしか使えないAPIを使う
- FXの自動売買
- 様々な端末(Macなど)からWindowsを使用する
※API:アプリケーション・プログラミング・インターフェイス。アプリケーションをプログラミングするためのインターフェイスのこと。アプリを容易に開発するためのもの。
※「Active Directory」については以下の記事を読んでみてくださいね。
Active Directoryとは? 何ができる?利用できるVPSサービスは?
上記のような用途でVPSを使いたい場合Windows Serverがおすすめになります。
Windows Serverが使えるVPSサービス
Windows Serverが使えるVPSサービスには以下のようなものがあります。
- Xserver for Windows
- ConoHa for Windows Server
- ウィンサーバー
- WindowsServer VPS【ABLENET】
- さくらのVPS for Windows Server
- KAGOYA VPS Windows Server
- WebARENA (Indigo)
上記VPSサービスを比較した記事は以下になるので気になる方は読んでみてくださいね。
WindowsのVPSが使いたい!おすすめサーバーを徹底比較!
用途別おすすめVPSサービス
用途別のおすすめVPSサービスになります。
●WordPress用高速Webサーバー
WordPress(ワードプレス)を高速で動かしたいという方は、WordPressの高速実行環境「KUSANAGI」がおすすめです。
ConoHa VPSなら、プライム・ストラテジー社公式認定のKUSANAGIかんたん管理ツール「KUSANAGI manager」が用意されているのでコマンド操作が不要でKUSANAGIの設定が行えます。
●Minecraft用のマルチサーバー
Minecraft(ゲーム)用のマルチサーバーにおすすめなVPSサービスは
- Xserver for GAME
- ConoHa for GAME
になります。
●Xserver for GAME
人気オンラインゲームのMinecraft用にマルチサーバーを構築したいという方は、Mincraft用のマルチサーバーが構築できるアプリイメージが用意されているXserver for GAMEがおすすめです。
エックスサーバーVPSではMinecraft以外にも以下のゲーム用マルチサーバーが構築できるイメージが用意されています。
- ARK
- Assetto Corsa
- CS:GO
- Factorio
- Project Zomboid
- Rust
- Term Fortress 2
- Terraria
- Valheim
- 7Days to Die
●ConoHA for GAME
ConoHa for GAMEでは、テンプレート機能を使って簡単にMinecraft用のマルチサーバーを立てることができます。
また、Minecraft用のマルチサーバーの立て方を解説したわかりやすい記事もあり、初心者の方でも大丈夫なように配慮されています。
初心者向けVPSサービス
初心者向けのVPSサービスは、当たり前ですが初心者の方に配慮された記事や解説があってわかりやすいところがいいですね。
おすすめ初心者向けVPSサービス
●さくらのVPS
VPSの初心者向けのコンテンツがあるVPSサービスとしてはさくらのVPSがあります。
「ネコでもわかる!さくらのVPS講座」はVPSを理解するのにおすすめです。
●カゴヤ・ジャパン
KAGOYA CLOUD VPSもVPSの活用方法を解説した記事が充実しています。
●エックスサーバーVPS / ConoHa VPS
エックスサーバーVPSとConoHa VPSは、用途別に用意されたイメージやテンプレートで初心者の方でも目的のサーバーが構築できるようになっています。
関連記事
今回の記事の関連記事になります。
気になる記事があったら読んでみてくださいね。
- 「ConoHa for Windows Server」テレワーク利用者満足度No1!のVPSサービスを解説
- 「Xserver for Windows Server」開発環境、リモートワークにおすすめのXサーバーのウィンドウズVPSを解説
- Windows365とは? マイクロソフトのクラウドPCのメリット・デメリット
- 無料お試し期間があるVPSサービス4選
- 【Xserver(エックスサーバー)クラウドPC】の申し込み手順と必要なもの
- 仮想デスクトップサービスって?【Xserver(エックスサーバー)クラウドPC】で外出先からWindowsにアクセス!
- 【徹底比較】Windows Serverが使えるおすすめVPSサービス10選!
Windows Serverとは?その特徴やLinuxとの違い まとめ
というわけで今回は「Windows Serverとは?その特徴やLinuxとの違い」についてお伝えしました。
Windows Serverはマイクロソフトは開発、提供しているサーバーOSで
- GUIが使える
- クライアントOS(パソコン用のOS)のWindowsと似ている
- マイクロソフトの製品と相性がいい
といった特徴があります。
- 既存のシステム(端末)がWindowsである
- マイクロソフトofficeなどマイクロソフト製品を使いたい
- 端末の一元管理がしたい
といった場合には導入のメリットが大きいといわれています。
条件が合う方はWindows Serverの導入を検討してみる価値はあります。
●Windows Serverが使えるVPSサービス
- Xserver for Windows
- ConoHa for Windows Server
- ウィンサーバー
- WindowsServer VPS【ABLENET】
- さくらのVPS for Windows Server
- KAGOYA VPS Windows Server
- WebARENA (Indigo)
上記を比較した記事もあるので気になる方は読んでみてくださいね。
WindowsのVPSが使いたい!おすすめサーバーを徹底比較!
というわけで今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
