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VPSのトラブルとその対処法についてわかりやすく解説

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VPS

サーバーが急に遅くなったりログインできなくなったりして困っている

という方もいるかもしれません。

今回は「VPSのトラブルとその対処法についてわかりやすく解説」についてお伝えします。

初心者の方から中級者まで役に立つ実践的な手順と注意点をまとめていますので、原因や対処法がわからなくて困っているという方は記事を読んでみてくださいね。

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※正しい情報の掲載に努めておりますが、記事内容の正確性を保証するものではありません。また情報が古くなっている可能性があることもご承知おきくださいますようよろしくお願い申し上げます。

VPSのトラブル例

VPSで起きやすいトラブルと一般的な対処を整理しておきます。

SSH接続やネットワーク周りのトラブル

接続やネットワーク周りのトラブルとしては主に以下があります。

  • SSH認証失敗。原因例:鍵のパーミッション不備や鍵ファイルの差し替えミス。対応:~/.sshの権限確認と鍵の再登録。
  • ポート閉塞。原因例:ファイアウォールやセキュリティグループ設定。対応:ポート開放ルールの確認と一時的な許可。
  • ネットワーク遅延や断続的な切断。原因例:ホスト側帯域制限やルーティング障害。対応:tracerouteで経路特定とホスティング会社へ問い合わせ。

リソース不足やパフォーマンス低下

パフォーマンス低下はまずリソースのどれが足りないかを把握することが重要です。

監視ツールの数値やtop、vmstat、iostatなどのコマンドでCPU、メモリ、ディスクI/Oの状態を確認しましょう。

以下の表は代表的なリソース症状と初期対応、専門用語の簡易説明をまとめたものです。

症状初期対応専門用語の簡単な解説
CPU使用率が常に高い負荷の原因プロセス確認と一時停止、不要なサービス停止、プロセスの最適化CPU使用率:プロセッサの稼働割合。高いとレスポンス低下の原因になる。
メモリ不足でスワップが発生メモリ使用状況確認、不要プロセスの終了、スワップの有無確認、必要ならメモリ増設スワップ:メモリが足りない時にディスクを一時的に使う仕組み。遅くなる。
ディスクI/OがボトルネックI/O待ちのプロセス特定、ログローテーションや不要ファイル削除、SSD化検討ディスクI/O:読み書きの速度や回数。遅いと処理が滞る。

セキュリティやソフトウェア障害のトラブル

セキュリティ関連は早めに封じることと再発防止が重要です。

ログイン履歴や不審なプロセス、未知のユーザーの有無をまず確認しましょう。

パッケージ更新で動かなくなった場合は、どの依存関係が壊れたかをログやエラーメッセージで特定しましょう。

以下は典型的なセキュリティとソフトウェア障害の例と簡単な対応例になります。

  • 不正ログインの痕跡。対応:該当鍵やパスワードの無効化、不要なユーザー削除、パスワード変更。
  • ソフトウェア更新後のサービス停止。対応:更新前バックアップからのロールバック検討と障害ログの確認。
  • マルウェアやランサムウェア感染疑い。対応:ネットワーク隔離と詳細なログ収集、ホスティング事業者や専門家への相談。

VPSのトラブルとその対処法を知るための最初のチェックポイント

初動で確認する項目を押さえておくことで、原因の切り分けが早く行えるようになります。

接続状態の基本確認

最初にネットワーク接続やSSHログインの可否を確認することで多くの問題の原因を特定できます。

IPアドレスやポートの変更がないか、ファイアウォールやセキュリティグループの設定が妨げになっていないかを確認します。

SSHでログインできない場合は、接続先のIP、ポート、公開鍵やパスワード設定の確認を行います。

またクラウド側の管理コンソールでコンソール接続が可能か確認することで、OSレベルの障害かどうかの判断材料になります。

リソース不足と負荷の確認

CPUやメモリ、ディスクI/Oの過負荷はサービスの遅延や応答不能を引き起こします。

topやhtop、iostatなどのコマンドで現在の使用状況を確認し、突発的なプロセスの増加やスワップの発生がないかを調べます。

プロセスごとの負荷、ディスクの空き容量、スワップ使用量を確認し原因プロセスが特定できれば、再起動やプロセス停止の方針を検討します。

ログファイルにエラーが蓄積していないかも合わせて確認することが重要です。

ログの読み方と重要ログの場所

ログ確認はトラブル対応の基本で、用途ごとに見るべきログファイルが異なります。

代表的なログと確認ポイント、エラーパターンの見分け方

用途主なログ確認ポイント
システム/var/log/syslog、/var/log/messagesカーネルやサービスのエラー、再起動履歴
認証/var/log/auth.logSSHのログイン失敗や鍵認証エラー
Web/var/log/nginx/access.log、error.logアクセス集中やアプリケーションエラーの痕跡

バックアップとスナップショットの確認

障害時の復旧手段としてバックアップやスナップショットがあると復旧時間を短縮できます。

定期的なバックアップの有無、バックアップデータの整合性、リストア手順を把握しておきます。

バックアップの世代管理や保管場所の確認、復元テストの履歴があるかをチェックすることで実際の復旧手順が明確になります。

障害切り分けの進め方

問題の範囲を限定するために、ユーザー影響範囲、時間的発生順、直前の変更履歴を整理することで効率的に切り分けが可能です。

サービス単位、ネットワーク、ストレージ、OS、アプリケーションの順で範囲を狭めていくと原因特定が早まります。

  • 影響範囲の確認でユーザーへの影響を把握する。
  • 直近の設定変更やデプロイ履歴を洗い出す。
  • ログやメトリクスで異常発生時刻を特定する。

サービス停止や遅延が起きたときに優先すべき対応

サービスが停止したり極端に遅くなった場合の優先順位をお伝えします。

短時間でできる緊急対応と、原因追及のための調査手順を分けて実行することで復旧のスピードが上がります。

緊急対応の基本手順

まずはサービスの再起動やプロセスの再起動で一時的な復旧を図りながら、同時にログやモニタで原因を探ります。

再起動前に重要なプロセスや設定のバックアップが確保されているかをチェックすることが重要です。

再起動で復旧する場合は、原因の恒久対応を忘れずに記録しておきます。

急場しのぎの対応だけで終わらせると同じ障害が再発する可能性があるため、根本原因の追及が重要です。

負荷分散やスケール対応

負荷が高い場合は横にスケールして対処する選択肢が有効ですが、コストと運用の複雑さのバランスを検討する必要があります。

スケール対応とは

スケールとはサーバーの性能のことを指します。

「スケール対応」とは、サーバーの性能(CPU、メモリ、ストレージなど)が不足した際に、スケールアップ(性能向上)またはスケールアウト(台数増加)によってシステム規模を柔軟に拡大することです。

それぞれメリット・デメリットが異なるので予算や運用体制などを考慮して検討する必要があります。

オートスケールの設定やロードバランサーの導入で瞬間的なアクセス増にも耐えられる設計を検討することも大事になります。

※スケールアップを垂直スケール、スケールアウトを水平スケールということもあります。

対策メリットデメリット
スケールアウト負荷分散で高可用性を確保構成管理やコストが増加
スケールアップ短期的に性能改善が容易上限があり長期対策にならない
キャッシュ導入レスポンス改善と負荷軽減キャッシュ整合性の管理が必要

障害時のユーザー対応と情報公開の

復旧に時間がかかる場合は、ユーザーに現状と見通しを適切に伝えることが重要になります。

影響範囲、対応中である旨、次の更新予定時刻などを明示することで不要な問い合わせを減らすことが可能です。

  • 現状の影響範囲を簡潔に伝える。
  • 想定される復旧時間の目安を示す。
  • 追加情報は定期的に更新する形式で通知する。

セキュリティトラブルとその対処法

不正アクセスや攻撃によるトラブルは事前対策と侵害後の対応の両面が重要です。

代表的な攻撃パターンと検出方法、侵害時の基本手順を紹介します。

不正ログインやブルートフォース攻撃の対処

ログイン失敗の急増はブルートフォース攻撃の兆候で、対策としてはレート制限や鍵認証の強化が有効です。


fail2banなどの自動遮断ツールや、SSHのポート変更、鍵認証への移行で被害リスクを下げます。

攻撃を受けた痕跡がある場合はアクセスログを保存し、必要に応じてIPのブロックや管理者権限のチェックを実施します。

ブルートフォース攻撃

パスワードの文字列を「総当たり」して不正アクセスしようとする攻撃。

マルウェアや改ざんへの対応手順

改ざんや不審なプロセスが見つかったら、まずはネットワーク隔離とログの保全を行い被害拡大を防ぎます。

その後にディスクのスナップショットやバックアップからの復旧を検討し、感染経路の特定と脆弱性の修正を行います。

段階対応
検出ログ保存、プロセス確認、改ざん痕跡の記録
封じ込めネットワーク隔離、該当アカウント停止
復旧安全なバックアップからの復元、脆弱性修正

セキュリティ対策の定期チェック

日常的な運用で効果的な対策として、

  • ソフトウェアの定期更新
  • 不要サービスの停止
  • アクセス権限の見直し

があります。

侵入検知やログ監査の仕組みを整えて継続的に監視することが重要です。

  • パッケージやOSのアップデートを定期実施する。
  • 不要なポートやサービスは停止する。
  • 管理者権限のアカウントを最小化して運用する。

バックアップと復旧設計の重要性

復旧の速度は事前設計で大きく変わります。

バックアップ戦略、復旧手順の自動化、テストの重要性について解説します。

バックアップ戦略の基本

バックアップは頻度、世代、保管場所を明確にしておくことが基本です。

重要データとシステム設定を分け、差分バックアップや増分バックアップを組み合わせて保存コストと復旧速度のバランスをとります。

バックアップが正常に取得されているかの監視や定期的な復元テストがあれば、いざというときにスムーズに復旧できます。

復旧手順の自動化とドキュメント化

手動手順だと人的ミスや時間がかかるため、スクリプトやInfrastructure as Codeで復旧手順を自動化すると効率的です。

※Infrastructure as Code:手動手順の代わりにサーバーのインフラ構築をコードで自動的に行うこと。

復旧手順はチーム内で共有されたドキュメントにまとめ、誰が見てもたどれるように整備しておくと安心です。

項目推奨
バックアップ頻度重要データは毎日、設定は週次での保管
保存場所別リージョンやオフサイトのストレージに保管
テスト四半期ごとの復元テストを実施

コストと運用のバランスを取る方法

バックアップや高可用性設計にはコストが伴うため、ビジネス要件に応じたSLAやRTO/RPOを設定して優先度を決めます。

重要なサービスは投資して冗長化を図り、重要度の低い環境はコスト抑制を優先するなどの分類運用が現実的です。

  • 重要度に応じたレベル分けを行う。
  • 復旧目標時間(RTO)と復旧ポイント(RPO)を明確にする。
  • コスト対効果を定期的に見直す。

実務で使えるチェックリストと役立つコマンド集

障害対応で頻繁に使う確認項目と簡単なコマンドをまとめて参照できるようにします。

トラブル発生時に段取りよく確認していくための流れを示します。

VPSの障害対応にすぐに使えるチェックリスト

以下は、障害対応の初動で順に確認するべき項目になります。

障害対応時の参考にしてみてくださいね。

  • コントロールパネルでサーバーのステータス確認。
  • Pingやtelnetで接続確認、SSHでのログイン確認。
  • topやdfでリソースとディスク状況を確認。
  • 重要ログの最新行をtailで確認して異常を把握。
  • バックアップとスナップショットの有無を確認。

代表的なトラブル時に使うコマンド例

問題の早期把握に役立つコマンドと用途をまとめます。

簡単に実行できるコマンドから試して状況を把握する流れが有効です。

操作コマンド例用途
CPU・メモリ確認top / htopプロセス負荷とメモリ使用状況の把握
ディスク使用量df -h / du -shディスク空き容量と大容量ファイルの特定
ログ監視tail -n 200 /var/log/syslog直近のシステムエラー確認

障害対応時の報告テンプレート

対応状況を社内や顧客に報告する際の項目をテンプレート化しておくと情報伝達がスムーズです。

原因、現状、対応内容、今後の見通しを簡潔にまとめる形式が有効です。

  • 発生時刻と影響範囲。
  • 現時点での対応状況と実施済みの手順。
  • 想定される復旧見通しと次回更新予定時刻。

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VPSのトラブルとその対処法についてわかりやすく解説 まとめ

というわけで今回は「VPSのトラブルとその対処法についてわかりやすく解説」についてお伝えしました。

トラブル時は基本のチェック、ログの保存、バックアップ、セキュリティ対応、復旧計画の優先順位を意識すると対応が速くなります。

チェックリストやコマンド、手順を日常運用に取り入れることでトラブル対応の精度が上がるので参考にしてみてくださいね。

というわけで、今回は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました。