VPSのサーバーOSについてのよくある疑問についてまとめてみました。
目次からVPSのサーバーOSについての疑問があったら読んでみてください。
さらに詳しく知りたい方はリンク先のページも読んでみてくださいね
●ディストリビューションとは
ディストリビューションとはLinuxの配布形態のこと。
Linux自体はそれだけでは動作しないので、必要なプログラムをまとめたパッケージの形で配布されている。
このパッケージのことをディストリビューションという。
VPSのOSにはどんな種類がある?
サーバー用OSには大きく分けてWindows系とLinux(Unix)系に分けられます。
Windows系OSはいわゆる
Windows Server
のことになります。
Windows Serverはマイクロソフトが開発・提供しているサーバーOSです。
Linux系OSは、Unixというもっとも古いといわれているOSを参考に開発されたOSなのでUnix系といわれることもありますが、実は全く別のOSになります。
Linux系OSには
- CentOS(セントオーエス)
- Scientific Linux(サイエンティフィック リナックス)
- ubuntu(ウブンツ)
- FreeBSD(フリービーエスディー)
- debian(デビアン)
- fedora(フェドラ)
などがあります。
それぞれの特徴は以下のようになります。
Windows系 | Linux系 | |
---|---|---|
主な特徴 | ・GUIが使える ・マイクロソフト製品と相性がいい ・ライセンス料がかかる | ・オープンソース ・ネットワーク機能に優れている ・セキュリティが強い ・安定性が高い ・CUIで操作する |
OSの例 | Windows Server Standard Edition Windows Server Datacenter Edition など | CentOS(セントオーエス) Scientific Linux(サイエンティフィック リナックス) ubuntu(ウブンツ) FreeBSD(フリービーエスディー) debian(デビアン) fedora(フェドラ) など |
Linuxについては以下の記事で解説しています。
Linux(リナックス)とは その特徴やメリット・デメリットを解説【VPS関連知識】
ディストリビューションってなに?
サーバー用語においては、
ディストリビューションとは、Linuxの配布形態のこと
になります。
Linux自体はOSのカーネル(核となる部分)のみのことになります。
しかしLinux(カーネル)だけではOSとして機能させることができないんですね。
LinuxをOSとして機能させるには、カーネル以外にもソフトウェアなどプログラムが必要になります。
なので、Linuxは必要なプログラムをまとめたパッケージとして配布されているんですね。
このパッケージがディストリビューションになります。
つまりLinuxの配布形態のことになります。
一般的にディストリビューションは「配送、流通、配布物」といった意味になります
VPSのサーバーOSはなにがおすすめ?
VPSでサーバーを構築するときはまずサーバーOSを決める必要があります。
いろんな考えがあるので一概には言えませんが、初めてのVPSであればサーバーOSは
Linux系だと
Fedora、CentOS、Debian
あたりがおすすめされます。
用途に合わせたサーバーが簡単に構築できるイメージ(テンプレート)で採用されていることが多い
Ubuntu
もおすすめです。
用途によっては
Windows Server
もおすすめになりますが、利用料金が高くなるので特に理由がなければLinux系を選ぶのが一般的ではあります。
Ubuntu(ウブンツ)はどんなサーバーOS?
Ubuntuはデスクトップ用途でも人気がありますが、サーバーOSでも人気のLinuxディストリビューションです。※オープンソースになります。
●Ubuntuの特徴
- Debianをベースにしている
- GUI操作ができる
- CUIのLinuxコマンドが使える
- デスクトップ環境をカスタマイズできる
- 日本語に対応している
UbuntuはGUI操作が可能で日本語にも対応しているということで非常に人気のあるディストリビューションになります。
詳しくは以下の記事で解説しています。
VPSでサーバーOSに「Ubuntu(ウブンツ)」はなぜおすすめなのか?
Debian(デビアン)はどんなサーバーOS?
Debian(デビアン)のLinuxディストリビューションになります。
●Debianの特徴
- 無償で利用できる
- 高機能のパッケージ管理「APT」を搭載
- 豊富なパッケージがある
- 独自のインストーラ
- 多くのアーキテクチャ(コンピュータシステムの構造、動作原理、実現方式などを表す)に対応している
- 公式サポート体制が充実している
- 多くの派生ディストリビューションがある
Debianについては以下の記事で解説しています。
Debian(デビアン)のおすすめポイントは? 初心者向けのLinux(リナックス)系のディストリビューション?
有償のディストリビューションのRHEL(レル)について教えて
RHEL(レル)はLinuxの有償のディストリビューションです。
主に法人・企業向けとされています。
●RHELの特徴
- サポートが長期間で充実している
- 安定性が高い
- Fedoraで検証された技術を取り入れている
- 安定性、信頼性が求められる企業で多く採用されている
RHELについては以下の記事で詳しく解説しています。
RHEL(レル)とは 企業向けのLinux有償ディストリビューション【VPS関連知識】
VPSのOSはLinux系とWindows系のどちらを選んだらいい?
VPSのOSでLinux系とWindows系のどちらにするかは、Windows Serverを使う必要(理由)があるかどうかで決めるのがシンプルです。
マイクロソフトのソフトを動かしたいなど、Windows Serverを選ぶ必要や理由がなければLinux系OSを選ぶのが一般的です。
●Windows Serverがおすすめの場合
- Windowsでしか動かないアプリを使いたい。既存システムがWindows系
- 操作がわかりやすい方がいい
- 初心者の方
- サポート体制がしっかりしている方がいい
- 導入にある程度費用がかけられる
以下の記事で解説しています。
VPSのOSってLinux(Unix)系とWindows系のどちらを選んだらいいの?
CentOSはどんなOS? 開発方針の転換ってどういうこと?
CentOSはRHELのクローンOSともいわれていて、オープンソースのOSで世界で最も普及しているといわれています。
●CentOSの特徴
- 無料で利用できる
- RHELとほぼ同等の機能と安定性
- サポート期間が長い
- 事実上のスタンダード(デファクトスタンダード)
- 情報が多い
非常に人気があり「事実上のスタンダード」といわれているCentOSですが、2020年12月8日に
- CentOS8以降の開発方針の転換
- サポート期間の変更
が発表されています。
この開発方針の転換により
CentOS(CentOS Stream)は従来のRHELの再構築版ではなく、RHELの開発版という位置づけ
になりました。
これによりCentOSを採用している多くの企業が影響を受けることになりました。
詳しくは以下の記事で解説しています。
VPSの定番OS「CentOS」とは?開発方針を転換でサポート終了?
Windows Serverについての関連記事
Windows Serverについての関連記事になります。
気になる記事があったら読んでみてくださいね。
- Windows Serverで追加ライセンス料金が必要な時とその価格
- Windows Serverにはどんな種類があるの?それぞれどう違う?
- Windows Serverとは?その特徴やLinuxとの違い
- 仮想デスクトップサービスって?【Xserver(エックスサーバー)クラウドPC】で外出先からWindowsにアクセス!
- 【徹底比較】Windows Serverが使えるおすすめVPSサービス10選!
- シンクラウドデスクトップとお名前ドットコムデスクトップクラウド FX自動売買でどちらを選ぶのがいい?
ディストリビューションってなに? VPSのサーバーOSについてのよくある疑問をまとめました まとめ
というわけで今回は「ディストリビューションってなに? VPSのサーバーOSについてのよくある疑問をまとめました」についてお伝えしました。
それぞれの疑問で詳しく知りたい方は、各リンク先の記事を読んでみてくださいね。
というわけで今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。