VPSでポート番号って何?難しそうでよく分からない
という方もいるかもしれません。
VPSを借りてサーバーを運用してみたいけど、設定でつまずきたくないという方もいると思います。
今回は「ポート番号とは 初心者向けにわかりやすくVPSの基本を解説」についてお伝えします。
ポート番号ってなに、VPSの基本を知りたい、という方は記事を読んでみてくださいね。
ポート番号とは? わかりやすく初心者向けにVPSの仕組みと使い方を解説
VPSでサーバー運用を始めると必ず登場するのが「ポート番号」です。
専門用語が多くて難しく感じるかもしれませんが、実際のところはとてもシンプルです。
「ポート番号」の基本やVPSとどう関係するのか、そして初心者でも使いこなせるポイントを分かりやすく解説していきます。
ポート番号とは?分かりやすい例で解説
ポート番号とは、パソコンやサーバーに届いたインターネット上のデータが、どのサービス(例えばメールやウェブなど)向けなのかを区別するための番号です。
ポート番号は、たとえば、郵便でいう「部屋番号」のような役割です。
1つのVPS(仮想専用サーバー)はいくつものサービスを同時に動かせますが、その仕分け役になるのがポート番号です。
- ポート番号=部屋番号(サービスの宛先)
- 1台の家(VPS)に複数の部屋(サービス)があるイメージ
- 番号で通信の窓口を分け、混乱せずにやり取りができる
VPSとポート番号が関係するシーンってどんなとき?
VPSを借りてホームページ公開やメールサーバーの運用をする際、ポート番号の設定が必要になります。
例えばウェブサイトの場合、外からアクセスが集まるのは80番や443番というポート番号です。
また、管理画面にリモート接続するときは22番(SSH)が使われます。
【よく使うポート番号】
| サービス | ポート番号 |
|---|---|
| ウェブ http | 80 |
| ウェブ https | 443 |
| SSH(サーバー管理) | 22 |
| メール受信(IMAP) | 143/993 |
| メール送信(SMTP) | 25/587 |
必要なポートを開けることで、VPSがインターネットから正常にアクセスできるようになります。
ポート番号の種類と役割について
全ての通信に「ポート番号」はついており、0から65535までの数字が使われています。主に3つの区分で説明されます。
- よく知られている(ウェルノウン)ポート:0~1023(よく使うサービス専用)
- 登録済みポート:1024~49151(アプリケーションやソフトが使用)
- フリーで使えるポート:49152~65535(個人や特定の用途向け)
間違った番号を使うと、上手く通信できなかったり、セキュリティ的に危険なこともあるので注意が必要です。
ポート番号設定の失敗例とありがちなトラブル
初心者の方がよく直面するのは、「ポートを開けていない」ことによる接続不可です。
たとえば、ファイアウォールが22番ポートを閉じていると、SSH接続ができません。
HTTPサーバーの80番がブロックされていれば、ホームページも表示されません。
<よくある失敗>
- VPSサービスの管理画面でポート開放を忘れる
- OS側のファイアウォールで通信が遮断されている
- サービス設定で違うポート番号を指定してしまう
困ったときは、VPS提供元のマニュアルとファイアウォールの設定を見直しましょう。
セキュリティとポート番号の関係も理解しておこう
ポート番号の管理はセキュリティ対策にもつながります。
不要なポートを開けっぱなしにすると不正アクセスの原因になります。
- 必要最低限のポート番号だけ開放する
- 管理用のポート(SSHなど)は番号を変えてみるのも効果的
- 定期的に使用ポートを確認しておく
こうすることで、VPSサーバーの安全性を高めることができます。セキュリティ面も意識してポート番号を設定する習慣をつけると良いでしょう。
初心者が知っておくべきVPSのポート番号設定ポイント
VPSでのポート番号運用を安全・快適に進めるための具体的なポイントをご紹介します。
VPSでポート番号を設定・開放する方法
VPSでポート番号を設定したり開放する際は、大きく2つの作業が必要です。
- VPS提供会社の管理画面でファイアウォール設定
- サーバー(OS)側のファイアウォール設定
それぞれで必要なポート番号を開放しないと、外部からの通信は遮断されてしまいます。
設定画面では「インバウンド」「アウトバウンド」という用語がでてきますが、これは「受け取る通信」「送り出す通信」という意味です。
- 管理パネルの「ファイアウォール」でポート番号を開ける
- 必要な番号(例えば80・443・22など)をONLYで有効にする
以上でほとんどの基本的な通信は通るようになります。
VPS(バーチャル・プライベート・サーバー)を利用する際によく聞く用語に、「インバウンド」と「アウトバウンド」があります。
これらは主にネットワーク通信に関する言葉で、どの方向にデータが流れるかを示します。
具体的には、
- インバウンド: 外部(インターネットなど)からVPSに向かう通信。
- アウトバウンド: VPSから外部へ向けて発信する通信。
たとえば、あなたが自宅からVPSにSSH接続をするとき、この通信はインバウンド通信です。
逆に、VPSからWebサイトにアクセスしたり、外部のAPIを利用したりするときはアウトバウンド通信となります。
ファイアウォール設定などで「インバウンドを許可」「アウトバウンドを制限」と記載されている場合、それぞれの通信方向に対するアクセス制御のことを示しているため、VPSのセキュリティ管理を考えるうえでも重要なポイントとなります。
また、サービスによってはインバウンド・アウトバウンドごとに通信量や料金が異なることも多いため、基礎的な知識として押さえておきましょう。
複数のサービスを動かすならポート番号の使い分けに注意
1台のVPSでいろいろなサービスを共存させる場合、ポート番号の重複は大敵です。
たとえばウェブサーバー(80番)とチャットサーバー(5000番)を同時に立ち上げれば混乱はありませんが、同じ番号を複数で使うとトラブルになります。
【使い分けのポイント】
- 既定のポート番号を基本的に守る
- 必要ならサービス設定で番号を変更する
- 使っていないサービスやテスト用途は停止する
- 番号が重複しないかリストアップして管理
これだけでVPS運用がグッとスムーズになります。
ポート番号をカスタマイズするメリットと注意点
ポート番号を変えることにはセキュリティ向上やサービス区別のメリットがありますが、注意も必要です。
例えばSSH(22番)を別の数字に変更すれば、ロボットからのアタックを避けやすくなります。
その一方、管理が煩雑になったり、アクセス方法を間違えるリスクも出てきます。
- 管理者だけが新しい番号を知っている環境では有効
- カスタマイズ後は接続先(ポート番号)を忘れず記録
- 番号変更後、通信できなくなったらファイアウォール設定も見直す
一長一短があるので、自分の運用に合った方法を選びましょう。
VPS運用初心者が困ったときの対処法
VPS運用でポート番号絡みのトラブルが起きた場合、どうすれば解決できるのか?ポイントごとに解説していきます。
不具合や接続不能に直面したときにあわてず対処できるコツをまとめました。
ポート番号が原因の接続トラブル診断フロー
接続できない、ウェブ表示されない場合、原因を特定するフローを活用しましょう。
トラブル診断フロー
- サーバーが起動しているか確認
- サービスが動いているか確認(WebならApacheやNginxなど)
- サービスが正しいポート番号を使っているか設定を再確認
- OSやVPSのファイアウォール設定を見直す
- 外部からポートが開いているかチェック(nmapやポートスキャンツール)
大抵はこれらのアプローチで原因を絞り込めます。
ポートスキャンやネットワーク診断ツールの使い方
「本当にそのポートが開いているのかな?」と不安になった時は、ネットワーク診断ツールやポートスキャンを使うのが便利です。
- nmapやnetstat(Linuxコマンド)
- オンラインのポートチェックサービス
【簡単な使い方例】
nmap コマンド:nmap -p 80 example.com(80番ポートが外部から見えるかチェック)
netstat コマンド:sudo netstat -lntp(どのサービスがどのポートで待機しているか確認)
これらツールは初心者にも優しい使い方ガイドがネット上に多数あるので、困ったときはまず試してみるとよいでしょう。
サポート窓口やコミュニティの活用も推奨
自分で全て解決するのが難しい場合は、VPS提供会社のサポート窓口や、ネットの技術系コミュニティを活用しましょう。
- VPS各社のヘルプデスク・チャットサポート
- TwitterやQiitaなどのエンジニア交流サイト
- SNSやサーバー技術Q&Aサービス
困っていることを具体的に書き込めば、親切に教えてもらえることが多いです。気軽に質問するのも、スムーズな解決への近道です。
VPSサービス
以下はVPSサービスになります。
VPSを選ぶポイントはいくつかありますが、初めてのVPSであれば
がおすすめになります。
MT4が使えるVPS
●MT4が使えるおすすめVPS
2個目のドメインを取得するならココ お名前.com●シンクラウドデスクトップ for FX
レンタルサーバーの国内最大手のエックスサーバーを運営するエックスサーバー株式会社の運営になるシン・クラウドデスクトップfor FXです。
2023年7月25日リリースのまだ新しいサービスになります。
レンタルサーバーのエックスサーバーがベースになっているので、馴染みやすいという方は多いかもしれません。
こちらもFXの自動売買専用なので、その用途にはおすすめのVPSになります。
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ポート番号とは 初心者向けにわかりやすくVPSの基本を解説 まとめ
というわけで今回は「ポート番号とは 初心者向けにわかりやすくVPSの基本を解説」についてお伝えしました。
ポイントは
- ポート番号は「サービスの部屋番号」のようなもの
- VPS運用においてはポート番号ごとのアクセス制御が重要
- 管理画面やファイアウォールでの設定を忘れずに
- サービスごとに番号をきちんと使い分けること
- 万一のトラブル時はポートスキャンやサポートも活用
というところになります。
というわけで、今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。

