テレワークや在宅勤務の普及により、最近よく耳にするVPNですが、仕組みや必要性がいまいちわからない
という方もいるかもしれません。
テレワークでのVPNの基本的な仕組みや、その使い方・注意点は?
というわけで今回は「テレワークに必須!VPNの仕組みをやさしく解説」についてお伝えします。
社外から会社のシステムに安全にアクセスできるというくらいは知っているけど、実際にどうやって安全性を保っているのか気になる,
という方は記事を読んでみてくださいね。
テレワークにおけるVPNの仕組みと重要性をやさしく解説
テレワークとVPNの関係性、そしてVPNの仕組みについて解説していきます。
企業がテレワークを導入する際、多く使われているVPN。その理由や基礎知識、仕組みについてわかりやすくお伝えします。
テレワークとVPNがなぜセットで語られるのか
テレワーク(リモートワーク)では、自宅や外出先から会社のネットワークへアクセスする必要があります。
その際、情報漏えいやハッキングなどのリスクを減らすため、安全な通信経路を確保することが大切です。
これを叶えるのがVPNです。VPNは仮想専用線(Virtual Private Network)の略で、通常のインターネット回線の上に「仮想的に専用のトンネル」を作り、そのトンネル内だけ通信を行います。
VPNがテレワークでセットで語られる理由
- インターネットのどこからでも社内ネットワークに安全にアクセスできる
- データの盗聴や改ざんを防ぐ
- 在宅勤務のセキュリティ対策として有効
テレワークを安心して行うために、VPNは今や欠かせない技術なのです。
VPNの基本的な仕組みをやさしく解説
VPNはセキュリティを強化した専用の通路を作るイメージです。
下記のような仕組みになっています。
- 自宅など外部からインターネットを使い、VPN専用のアプリや設定から会社のVPNサーバーへアクセス
- アクセス時、通信内容は暗号化(例:SSLやIPsecなど)される
- 会社のVPNサーバーに接続後、そのまま会社の社内ネットワークへ
- インターネット上では、中身を見られないよう通信が守られる
このように、VPNは自宅と会社を「セキュリティ重視の専用道路」でつないでくれます。
| VPNの仕組み | 解説 |
|---|---|
| トンネル化 | 仮想の通信経路を作る |
| 暗号化 | 第三者に読まれないようデータ保護 |
| 認証機能 | 本人だけが入れるようにする |
専門用語
- トンネリング:インターネットの中にもうひとつ「通路」を作るイメージ
- 暗号化:データを特定の人だけが読めるように変換すること
VPNに種類があるって本当?PPTPやSSL-VPNの違い
VPNにはさまざまな方式があります。それぞれに特徴があります。
【主なVPNの種類】
- PPTP(ポイント・トゥ・ポイント・トンネル・プロトコル)
設定が簡単ですがセキュリティはやや弱め - L2TP/IPsec(レイヤ2トンネリングプロトコル+IPセキュリティ)
保護が強く、企業利用で多い - SSL-VPN(エスエスエル・ヴィーピーエヌ)
ブラウザや専用アプリで簡単に使え、柔軟性あり
通信の安全性や会社・自宅のネット環境によって、最適な方式は異なります。
VPNを使うとどんなメリットがある?
VPNを利用する主なメリットは以下の通りです。
- 社外からでも社内システムに接続でき、仕事の生産性が上がる
- 機密情報を安全にやりとりできる
- 公共Wi-Fi(カフェや駅など)でも、安全な通信が確保できる
- 万が一通信が傍受されても、内容を読み取られる心配が極めて少ない
特にテレワーク中は、公共のWi-Fiを使うことも多いため、VPNの利用は安心感につながります。
テレワークでVPNを使うときの注意点
VPNを使うことは安全対策として有効ですが、使い方には注意も必要です。
- VPNのIDやパスワードを他人に教えない
- Wi-Fiルーターやパソコンのウイルス対策もきちんと行う
- 家族と共有のパソコンでは、会社データを扱わない
- VPN接続が切れた場合、すぐ気づける設定や通知を活用する
このようなポイントに気をつければ、より安全にテレワークを行うことができます。
個人でもできる!VPNの導入と利用手順
VPNの導入方法や利用手順について、個人向けにわかりやすく解説します。
自宅から会社にアクセスしたい方、これからVPNを検討している方の参考になる章です。
始めに知っておきたい準備と用語
VPNを使うには、会社が提供する「VPNアカウント」と「接続先情報」が必要です。
主な準備
- VPN接続用ユーザーIDとパスワード
- 接続サーバーのアドレスや証明書
- 専用アプリやソフトウェアインストール
専門用語
- VPNクライアント:VPNに接続するためのアプリやソフト
- サーバーアドレス:会社ごとに決められた接続先の場所
これらが揃えば、PC・スマホどちらでもVPNが使えます。
パソコン・スマートフォンそれぞれの接続手順
パソコンの場合
- VPNアプリ(例えばCisco AnyConnectやOpenVPN)をインストール
- 提示されたサーバーアドレス、ID、パスワードを入力
- 接続ボタンを押して認証・接続完了
スマートフォンの場合
- 専用アプリをApp StoreやGoogle Playから入手
- 上記と同様に必要情報を登録して接続開始
- うまく接続できたら、通常通り社内システムにアクセス可能
つまり、簡単な流れとしては
- アプリを入れる
- 情報を入力
- 接続するだけ
ということになります。
予め設定画面で「VPN自動接続」などにしておくと、接続忘れによるトラブルも防げます。
うまく接続できない時のトラブルシューティング
VPNがうまく接続できない場合、次の点をチェックしてみましょう。
- ID・パスワードが間違っていないか
- インターネット自体がつながっているか
- セキュリティソフトが接続を妨げていないか
- 設定したサーバーアドレスが正しいか
もし問題が解決しない場合は、迷わず会社のシステム担当者やヘルプデスクに連絡しましょう。
VPN利用で知っておきたいセキュリティのポイント
VPNの仕組みを理解した上で、より安全に利用するために知っておきたいセキュリティ対策について解説します。
VPN自体のセキュリティは万全なの?
VPNは通信内容を暗号化し、第三者から盗み見されないようにする仕組みですが、万能ではありません。
例えば、悪意のある第三者がパスワードを盗む、VPNのソフトの脆弱(ぜいじゃく)性を突く、といったリスクもゼロではないです。
重要なのは
- 定期的なパスワード変更
- ソフトのアップデート
- 怪しいサイトやメールにはアクセスしない
など、基本的なセキュリティルールを守ることです。
VPNをより安全に使うためのコツ
安全性を高めるには、以下のような方法があります。
- 二段階認証を設定する
- 必要のない時はVPN接続を切る
- 定期的にログイン履歴をチェックする
- 会社のセキュリティポリシーを守る
このような一手間で、万が一の情報漏洩リスクを減らせます。
万一のためのパスワード管理と個人情報の保護
パスワード管理はVPN利用時にとても重要です。
- パスワードは定期的に変更し、使い回さない
- 他のサービス用のパスワードと同じものは使わない
- メモを紙やメールではなく、パスワード管理ツールを使う
- 家族にも教えない
個人情報を守るため、徹底した管理を心がけましょう。
固定IPアドレス付与のVPNサービス「Glocal VPN」
Glocal VPN(グローカルVPN)は、固定IPアドレスが利用できる日本発のVPNサービスです。
主に法人やビジネスユーザー向けに、安定した通信環境と高いセキュリティレベルを提供しています。
Glocal VPNのメリット
- 低価格ですぐに導入が可能
- 申し込みがオンラインで完結できる
- 金融機関と同等の高いセキュリティ
低価格ですぐに導入が可能
Glocal VPNでは、高品質なサービスを低価格で提供されています。
料金体系は下でお伝えしていますが、初期費用0円、初月(契約開始月)0円、契約期間なしで利用できます。
申し込みがオンラインで完結できる
申し込みがオンラインで完結できるので、手軽で始めやすいというメリットがあります。
金融機関と同等の高いセキュリティ
Glocal VPNでは、金融機関と同等の基準であるAES-256,SHA-384を採用しています。
通信を高度に暗号化することによって第三者による盗聴などを防いでいます。
プライベートなデータをトラッキング/収集/共有することもありません。
「Glocal VPN」は、より安全で高機能なネットワーク環境が必要な方におすすめです。法人はもちろん、個人でも幅広く活用されています。
Glocal VPNの料金
Glocal VPNの料金体系は以下のようになっています。

お試し期間もあるので、実際に試してみることもできます。※契約開始月または14日間
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テレワークに必須!VPNの仕組みをやさしく解説 まとめ
というわけで今回は「テレワークに必須!VPNの仕組みをやさしく解説」についてお伝えしました。
VPNは、自宅やカフェから社内ネットワークに安全にアクセスする手段として定番です。
ポイントをまとめると
- VPNは仮想の専用通路を作り、暗号化と認証でセキュリティを確保
- テレワーク環境の安全維持に不可欠
- パソコン・スマホなど、さまざまな端末から利用可能
- パスワードやアプリの管理など、利用者自身のセキュリティ対策も大切
というところになります。
これらを押さえておけば、安心してテレワークを進めることができます。
というわけで、今回は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました。
