法人向けのレンタルサーバーの利用を考えているけれど、セキュリティ対策って具体的に何をチェックしたらいいの
という方もいるかもしれません。
また、「自社のデータを守りたい」「安心してサーバーを使いたい」という方もいると思います。
今回は「法人向けレンタルサーバーのセキュリティ対策で迷わないためのポイント」についてお伝えします。
法人向けレンタルサーバーを選ぶときに必ず押さえておきたいセキュリティ対策のポイント知りたい、という方は記事を読んでみてくださいね。
法人向けレンタルサーバーのセキュリティ対策で必ずチェックしたいポイント
法人向けレンタルサーバーを契約するときに、何に気をつけてチェックすればよいのか迷うことも多いですよね。
この章では、法人として最低限押さえておきたいセキュリティ対策のポイントについてお伝えしていきます。
SSL/TLSによる通信の暗号化
SSLやTLSは、インターネット上の通信内容を暗号化して守るための仕組みです。
「SSL証明書」と呼ばれるものをサーバーに設定しておくことで、外部から通信内容(たとえばIDやパスワード)の盗み見を防げます。
法人が扱う機密情報やお客様の個人情報も、SSL/TLSでしっかり守られます。
ポイント
- サイトURLが「https」から始まっているかを確認 ※「https」から始まっていれば暗号化されている。
- 無料と有料の証明書があるが、法人用途なら信頼できる有料証明書がおすすめ
- 管理画面もSSL/TLS化できているか確認
強固なファイアウォールの導入
ファイアウォールは、サーバーに不正なアクセスや攻撃が届かないように防御壁となる装置・ソフトウェアです。
データセンターやレンタルサーバー提供会社が標準で装備しているケースもありますが、どのような設定になっているかを確認しておくことが重要です。
確認チェックリスト
- 不要なポート(通信の入り口)は閉じてあるか
- 定期的にファイアウォールルールを見直しているか
- 専用ファイアウォール(WAF/ウェブアプリケーションファイアウォール)が使えるか
IDS・IPSによる侵入検知と防御
IDS(侵入検知システム)やIPS(侵入防止システム)は、サーバーへの不審なアクセスや攻撃をリアルタイムで検知し自動対応してくれるセキュリティ機能です。
最近はAI搭載型も増えてきており、不正アクセス防止に大きな効果があります。
抑えておきたいポイント
- サーバー管理画面から稼働状況のレポートが見られるか
- 緊急時は自動的にブロックできるか
- 提供事業者の対応時間や連絡体制も要チェック
バックアップ体制
万が一サーバーがウイルスや攻撃でデータを失ってしまっても、定期的なバックアップがあれば安心です。
法人向けレンタルサーバーの多くは自動バックアップ機能付きですが、どのくらいの頻度で保存されているか、復元までの流れは簡単かを事前に確認しておきましょう。
チェック項目
- 日次・週次など頻度が明記されているか
- 復元手順が分かりやすく説明されているか
- 過去データの保持期間はどのくらいか
管理者権限・アカウント管理の厳格な設定
サーバーの「管理者権限(root権限)」は、全ての操作ができる非常に重要な権限です。
不用意に多くの人に渡してしまったり、パスワードが弱いと大きなリスクを招きます。
法人としては、管理者アカウントの管理体制もしっかり整えておく必要があります。
大切なポイント
- 必要最低限の人数だけに管理者権限を付与
- 強固なパスワード(英大文字・小文字・数字・記号を混ぜたもの)を設定
- 二要素認証など追加の認証方法が利用できるか
セキュリティ対策が強いレンタルサーバーの選び方
法人向けレンタルサーバーを導入する際、どれも似たように見えて選ぶのが難しい…という声をよく聞きます。
この章では、特にセキュリティ対策が充実しているサーバーを選ぶときに見るべきポイントや比較方法について、分かりやすくまとめます。
セキュリティ認証取得状況を要チェック
サーバー事業者の信頼性を測る指標の1つが、セキュリティ関連の認証(「ISO27001」「ISMS」「SOC2」等)の取得状況です。
これらは情報管理体制がしっかりしていることの証明となり、法人には特に重要な要素です。
主な認証例
| 認証名 | 特徴 | 
|---|---|
| ISO27001 | 情報セキュリティ管理の国際規格 | 
| ISMS | 情報セキュリティマネジメントの仕組み | 
| SOC2 | 米国基準による情報管理監査 | 
このような認証マークが公式サイトにあるかを確認しましょう。
24時間365日の監視体制
万が一のトラブル時、すぐに気付いて対応できることは大きな安心材料です。
レンタルサーバー事業者によっては、24時間365日体制でサーバーを監視しているところがあります。
ポイント
- 夜間や休日もオペレーターが待機しているか
- 障害発生時の連絡方法、復旧までの時間
- 問い合わせに対するレスポンスの速さ
契約前にサポート体制をしっかり確認して、不安が少ない事業者を選びましょう。
セキュリティ機能のオプションや標準搭載状況を比較
レンタルサーバーには「セキュリティ機能の豊富さ」や「オプション追加のしやすさ」も比較すべきポイントがあります。
- 標準搭載:ウイルスチェック・迷惑メールフィルタ・WAFなど
- 有料オプション:VPN接続・DDoS攻撃対策・サイバー保険など
自社に必要な機能が標準装備されているのか、有料オプションなのかを、選ぶ前にしっかり比較してみてください。
法人向けレンタルサーバーのセキュリティ導入事例と失敗談
実際に他社がどんな工夫をしたり、どんなトラブルに遭遇したかを知ることで、自社の対策に役立てることができます。
ここでは、法人向けレンタルサーバーを利用したセキュリティ強化の成功例や、失敗から学べるポイントを紹介します。
成功事例:多層防御で情報流出ゼロ
あるIT企業では、サーバー選定時に「SSL/TLSの徹底・WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)の導入・24時間監視体制・自動バックアップ」を全て実装しました。
その結果…
- サーバー公開後3年間、一度も重大な情報流出なし
- 社員も安心してリモートワークが進められる
- 監査時にも高評価を受けた
「多層防御」とは複数のセキュリティ対策を重ねて守る方法で、法人には特におすすめです。
失敗事例:パスワード使い回しで乗っ取り被害
一方で、中小企業のA社では管理者パスワードを社内で共有し、使い回していました。
その結果、退職者のアカウント情報が悪用され、サーバーに不正アクセスされるという被害に…。
- 管理者権限の管理を甘く見ていた
- パスワード変更ルールの未整備
このような失敗を防ぐためにも、「最低限の管理者しかアクセスできない」「定期的なパスワード変更」を徹底しましょう。
導入後も定期的な見直しを
セキュリティ対策は「導入して終わり」ではなく、定期的な見直しが重要です。
新しい脅威や手法が日々増えるため、最新情報のキャッチアップや事業者からのアップデート通知に常に目を光らせておく必要があります。
- 契約したサーバーのアップデート状況を定期確認
- 管理ルールや運用マニュアルの見直し
- 年1回のセキュリティ診断利用
繰り返し見直すことで、安全なインフラを維持できます。
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法人向けレンタルサーバーのセキュリティ対策で迷わないためのポイントまとめ
というわけで今回は「法人向けレンタルサーバーのセキュリティ対策で迷わないためのポイント」ついてお伝えしました。
ポイントとしては
- SSL/TLS、ファイアウォール、IDS/IPSなど重要なセキュリティ機能は必ず選定時にチェック
- サーバー事業者のセキュリティ認証やサポート体制も見逃さない
- 失敗事例のようにアカウント管理の徹底も忘れずに
- セキュリティ対策は繰り返し見直し、常に最新の状態を維持
というわけで、今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
 
 

