X(旧Twitter)の代替SNSを探しているという方もいるかもしれません。
イーロン・マスクによるTwitter買収をきっかけにして、分散型SNSへの移行する方も増えているようです。
今回は、X(旧Twitte)からの移行先としてよく候補に挙げられる「Damus(ダムス)」についてお伝えします。
分散型SNSやX(旧Twitter)の代替に興味がある方は記事を読んでいてくださいね。
Damus(ダムス)とは
Damus(ダムス)とは、Nostr(ノストラ)というプロトコルで構築された分散型SNSプラットフォーム、と説明されます。
Damus(ダムス)はNostr(ノストラ)をベースに作られているSNSプラットフォームになります。
Twitterの共同創業者のジャック・ドーシーが支援していると話題にもなりました。
Damus(ダムス)は、X(Twitter)のようにテキストや画像を投稿したり、リポスト(Twitterでいうリツイート)などができるSNSになります。
Damus(ダムス)は分散型SNSプラットフォームになります。
従来の中央集権型SNSでは、特定の企業や団体が運営を行っており、個人情報などのデータの管理を一つのサーバーで保管しています。
分散型SNSは、ユーザーが作成した複数のサーバーに分散して保存しているところが中央集権型SNSとの大きな違いになっています。
Damus(ダムス)はリレーサーバーを活用することで複数のサーバーにデータを分散して保管できるため分散型SNSと言われています。
Nostr(ノストラ)について
Nostrは「Notes and Other Stuff Transmitted by Relays(リレーによって送信される短文(メモ)など)」の頭文字をとったもので「ノストラ」「ノストル」「ノスター」などと呼ばれています。
Nostrはプロトコルの一つで、複数のリレーサーバーによってメッセージのやり取りを行う仕組み、のことになります。
Twitterの共同創業者であるジャック・ドーシーが支援していることでも知られています。
リレーサーバーとは、メッセージを受け取って同じリレーに属するユーザーに配信するサーバーのことで、いわばメッセージの中継を行うサーバーのことになります。
Nostrユーザーがメッセージを送ることを許可し、そのメッセージを保存したり、接続する他のユーザーにメッセージを送信(ばらまく)したりします。
Nostrにおけるクライアントとリレー
Nostr(ノストラ)では、ネットワークを構成する際に「クライアント」と「リレー」という2つの役割がとても重要になります。
クライアントは、ユーザーが直接操作するアプリやウェブサービスのことを指します。
たとえば、スマートフォン用のアプリやブラウザ上でNostrを使うとき、このクライアントを通じてメッセージを作成したり、他の人の投稿を閲覧したりします。
一方でリレーは、中継サーバーのような働きをします。
クライアントから送られたメッセージを受け取り、ネットワーク上の他のクライアントへ届ける役割を持っています。
リレーそのものはメッセージを検閲したり管理したりせず、ただメッセージを中継するだけです。
このような構造により、Nostrでは中央管理者がいなくても、自由に情報をやり取りできる仕組みが実現されています。
表でまとめると、
| 用語 | 意味 | 具体例 |
|---|---|---|
| クライアント | ユーザー用アプリ・サービス | iOS用アプリやウェブ版 |
| リレー | メッセージを中継するサーバー | 各種Nostrリレー |
という感じになります。
クライアントは秘密鍵を持っておりリレーにイベントを送信します。
リレーは、送信されたイベントを保存しておき、要求に基づいてクライアントに配信します。
イベントにはクライアントによって公開鍵暗号による署名がされており、秘密鍵を持つユーザーが公開したものであることが検証できるとされています。
Damus(ダムス)の特徴
前述しているように、Damus(ダムス)は、Nostr(ノストラ)というプロトコルで構築された分散型SNSプラットフォームになります。
Damus(ダムス)の特徴としては
- ビットコインの投げ銭が出来る
- 中央管理者がいない分散型SNSである
- アカウント作成時に個人情報が必要ない
- 投稿の削除、アカウント削除がない
ビットコインの投げ銭が出来る
Damusでは、ビットコインの投げ銭が可能です。投げ銭を行うにはビットコインウォレットと連携する必要があります。
ライトニングネットワークの技術により安価な手数料でビットコインの投げ銭ができます。
ライトニングネットワークは、ビットコインの支払いを高速に実現するための技術になります。ビッチコインの取引の承認の遅延や手数料の高騰を解決するために考えられました。ビットコインに限らず、同様の暗号学的ハッシュ関数(一方向ハッシュ関数)を利用しているブロックチェーンで利用可能です。
中央管理者がいない分散型SNSである
Damusは、分散型SNSということでX(急Twitter)やフェイスブックのように特定の企業(中央管理者)が存在しません。
そのため、投稿を削除されたりアカウントを凍結されたりすることがありません。
アカウント作成時に個人情報が必要ない
Damusでは、アカウント作成時に電話番号、メールアドレスなどの個人情報を登録する必要がありません。
なので基本的に個人情報の流出、漏洩といった心配はないといえます。
投稿の削除、アカウント削除がない
前述していますが、Damusでは中央管理者が存在しないので、基本的にコンテンツ(投稿)の削除やアカウントの削除は行われません。
ユーザーが投稿したデータはブロックチェーン上に記録されるため削除することができないんですね。
Damus(ダムス)とX(旧Twitter)との違い
Damusは、X(旧Twitter)の代替候補ともいわれています。
Damus(ダムス)は、X(Twitter)のようにテキストや画像を投稿したり、リポスト(Twitterでいうリツイート)などができるということで、Xに非常によく似ていますが、以下のような違いもあります。
| Damus | X(旧Twitter) | |
| SNSの種類 | 分散型 | 中央集権型 |
| 投稿文字数 | 制限なし | 140文字 |
| 投稿の削除 | なし | あり |
| アカウント削除 | なし | あり |
Damus(ダムス)の注意点
分散型SNSとして様々な魅力があるDamusですが、以下のような注意点もあります。
- 投稿が削除できない
- 不審なアカウントを削除できない
- 秘密鍵の再発行ができない
投稿が削除できない
投稿が削除されることがない、というのはメリットとしてもいわれますが、逆に言えば一度投稿してしまったものは削除することはできないということでもあります。
投稿したものはずっと残ってしまうので投稿は「削除できない」ということを念頭において慎重に行うことが大事です。
不審なアカウントを削除できない
Damusでは中央管理者が存在しないので、アカウントを削除されることはありません。
これも逆にいえば、どんなアカウントも削除されることがないということになります。
例えば、不審な投稿をしているアカウントであっても削除されることがないので、ミュートなど対処、対応が必要になる場合があります。
秘密鍵の再発行ができない
中央管理型SNSの場合、パスワードを忘れてしまった場合でも電話番号などそれ以外のアカウントに関連付けられた情報で再発行が可能です。
しかし、Damusでは、秘密鍵を忘れてしまうと再発行することはできず、アカウントにアクセスすることはできなくなってしまいます。
アカウントの管理は基本的に自己責任になってしまうので、注意しましょう。
X(旧Twitter)の代替候補の分散型SNS 3選
SNSには、特定の企業などに運営されている中央集権型SNSと、ユーザーがそれぞれサーバーを作成してそれぞれのテーマとルールで運営している分散型SNSといわれるものがあります。
X(旧Twitter)の代替SNSとして分散型SNSを考えている人もいるかもしれません。
有名な分散型SNSには以下があります。
- Mastodon(マストドン)
- Bluesky(ブルースカイ)
- Misskey(ミスキー)
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| 月額料金(通常料金) | 830円~ |
| メモリ | 2GB~64GB |
| CPU | 3コア~24コア |
| ディスク容量(NVMe SSD) | 50GB~100GB |
| サポート | メール・チャット・電話 |
| 無料お試し期間 | なし |
| 最短利用期間 | 1か月 |
| 公式サイト | Xserver VPS |
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分散型SNS「Damus(ダムス)」はX(旧Twitter)の代替になる? まとめ
というわけで今回は「分散型SNS「Damus(ダムス)」はX(旧Twitter)の代替になる?」についてお伝えしました。
X(旧Twitter)の代替候補といわれているSNSはいろいろありますが、今回のDamus(ダムス)もXの代替候補のSNSとして非常に魅力的です。
分散型SNSということで、中央集権型SNSにはないメリットがありますが、Damusには
- 投稿が削除できない
- 不審なアカウントを削除できない
- 秘密鍵の再発行ができない
といった注意点もあるので気を付けてくださいね。
というわけで今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
