VPSでWordPressブログを始めたいけれど、何から手をつければよいのか分からない
という方もいるかもしれません。
共用サーバーと違って、VPSは自由度が高い一方で、自分で設定する項目も多いので不安になりやすいですよね。
今回は「VPSでWordPressブログを作る具体的手順とおすすめVPS4選」についてお伝えします。
VPSでWordPressブログをしっかり構築したいという方は記事を読んでみてくださいね。
●ConoHa VPS : ARK、マイクラ、Rustなどゲーム用テンプレートが豊富。VPS初心者にもおすすめ。
●さくらのVPS : 初心者向けのコンテンツが豊富でサポートも充実。
●エックスサーバーのVPSサーバー : コスパが良くておすすめ。用途に合わせてイメージも充実。
●メモリ1GBあたりのコスパで比べたら「KAGOYA CLOUD VPS」 : スペック変更(スケールアップ)や大容量にも対応。柔軟性が魅力。
VPSでWordPressブログを始める「全体の流れ」をざっくり把握しよう
まず、VPSでWordPressのブログの始め方の全体の流れをお伝えします。
VPSでWordPressブログを構築するときのステップは以下になります。
- VPSを契約して初期設定を行う
- Linuxのサーバー環境を整える
- データベースを作成する
- WordPress本体をインストールする
- 独自ドメインとSSLを設定する
VPSでWordPressブログを始める全体の流れ
VPSでWordPressブログを構築する際の大まかな手順は、次の5ステップです。
- VPSを契約して初期設定を行う
- Linuxのサーバー環境(Webサーバー+PHP)を整える
- データベースを用意する
- WordPress本体をインストールする
- 独自ドメインとSSL(HTTPS)を設定する
この流れを頭に入れておくと、どこまで進んでいるかが把握しやすくなります。
1. VPSを契約して初期設定を行う
まずはVPSを契約します。
国内だと「ConoHa VPS」「さくらのVPS」「エックスサーバー VPS」「Kagoya cloud VPS」などが定番で、管理画面も扱いやすいといわれています。
- プラン:WordPressブログならメモリ2GB以上が安心
- OS:Ubuntu / AlmaLinux / Rocky Linux などから選択(初心者には情報の多いUbuntuが人気)
VPSが用意できたら、管理画面で
- 割り当てられた「IPアドレス」
- rootユーザーのパスワード
を確認し、ターミナルソフトから SSH接続 します。
SSH接続とは、暗号化された通信でサーバーに安全にログインする仕組みです。
ログイン後にまず行うのは、次のような「基本セキュリティ設定」です。
- rootパスワードの変更
- 一般ユーザーの作成+sudo権限付与(直接rootで作業しない)
- ファイアウォールの有効化・不要なポートの閉鎖
- 可能なら、SSHポート番号の変更や公開鍵認証への切り替え
ここまでで、「安全に操作できるVPS」が準備できた状態になります。
SSH接続とは「Secure Shell(セキュアシェル)」というプロトコルを使って、ネットワーク越しにサーバーへ安全に接続する仕組みのことです。
暗号化という技術により、ユーザー名やパスワード、コマンドの内容などが盗み見られないように保護されます。
主にLinuxサーバーやVPS(仮想専用サーバー)を操作するときに使われ、リモートでコマンドを実行したり、ファイルを転送したりする際の標準的な方法になっています。
従来よく使われていた「telnet(テルネット)」は通信内容が暗号化されないため危険ですが、SSH接続は安全性が高く、現在のサーバー管理では欠かせない存在となっています。
2. Linuxのサーバー環境を整える(Webサーバー+PHP)
次に、WordPressが動く環境をVPS上に構築します。
WordPressは、
- Webサーバー(Apache や Nginx)
- PHP
- データベース(MySQL / MariaDB など)
がそろったサーバー環境で動きます。
よく使われる構成は次の2つです。
- LAMP環境:Linux + Apache + MySQL/MariaDB + PHP
- LEMP環境:Linux + Nginx + MySQL/MariaDB + PHP(高速・軽量)
初心者は情報量の多い Apacheを使ったLAMP構成 にすることが多いです。
具体的な作業イメージは以下のとおりです。
- パッケージ管理コマンドでApacheをインストール
- Apacheを起動し、自動起動を有効化
- PHP本体とWordPressで必要になるPHP拡張をインストール
- PHPのバージョンがWordPress推奨バージョンか確認
- テスト用PHPファイルを置き、ブラウザから動作確認
ここまで進めると、「ブラウザでアクセスすると、Apache+PHPが動く」という状態になります。
VPSにおけるPHPの導入とは、仮想専用サーバー上にPHPの実行環境を構築して、PHPで作られたWebサイトやアプリケーションを動かせるようにする作業のことです。
VPSは共用サーバーと比べて自由度が高く、OSやミドルウェアを自分で選んで構成できる反面、PHPも自分でインストールや設定を行う必要があります。
PHPの導入では、PHP本体のインストールだけでなく、Webサーバー(ApacheやNginxなど)との連携方式や、拡張モジュール、PHPバージョンの選択なども重要なポイントになります。
これにより、WordPressのようなCMSや、自作のPHPアプリケーションを安定して動かせる環境が整い、パフォーマンスやセキュリティの面でも柔軟な調整ができるようになります。
3. データベースを作成する
WordPressは記事や設定をデータベースに保存するため、事前にデータベースを用意します。
一般的には MySQL 系を使い、最近は MariaDB がよく利用されています。
- MariaDB(またはMySQL)本体をインストール
- 初期設定スクリプトを実行
- rootユーザーのパスワード設定
- 不要なテストDBの削除 など
WordPress専用の
- データベース
- データベースユーザー
を作成し、必要最小限の権限を付与
このときメモしておくべき情報は、
- データベース名
- ユーザー名
- パスワード
- ホスト名(通常は
localhost)
の4つです。
また、文字コードと照合順序が UTF8系(utf8mb4 など)になっているか確認しておくと、日本語での文字化けを防げます。
必要に応じて、phpMyAdminを入れておくと、ブラウザ経由でデータベースの中身を確認しやすくなります。
4. WordPress本体をインストールする
サーバー環境とデータベースが整ったら、WordPressをインストールします。
- 公式サイトから最新版のWordPressをダウンロード
- VPS上のWebサーバーのドキュメントルートにアップロードして展開
- Apacheなら、たとえば
/var/www/htmlなど(設定によって異なる)
WordPressディレクトリの所有者をWebサーバーユーザーに変更し、適切な書き込み権限を設定
その後、ブラウザでVPSのIPアドレスにアクセスすると、WordPressのインストール画面が表示されます。
- 先ほど用意した「データベース名・ユーザー名・パスワード・ホスト名」を入力
- サイトタイトル、管理者ユーザー名、パスワード、メールアドレスを設定
管理者ユーザー名とパスワードは、推測されにくい強固なものにしておくことが重要です。
ここまで終われば、「IPアドレスでアクセスできるWordPressサイト」が完成します。
5. 独自ドメインとSSL(HTTPS)を設定する
最後に、「独自ドメイン」と「SSL」を設定します。
- 好きな文字列+トップレベルドメイン(.com .net など)で独自ドメインを取得
- ドメイン管理画面のDNS設定で、取得したドメインのAレコードに、VPSのIPアドレスを登録→ これで「独自ドメイン → VPS上のWordPress」へアクセスが届くようになる
- Let’s Encrypt などを使って SSL証明書 を取得(無料で利用可能)
- Webサーバーの設定ファイルにSSLの設定を追加し、
- HTTPS有効化
- HTTP→HTTPSへのリダイレクトを設定
WordPress管理画面の「一般設定」で、
- WordPressアドレス(URL)
- サイトアドレス(URL)
を「https://独自ドメイン」の形式に変更し、URLを統一
ここまで完了すれば、
「VPS上に構築したWordPressブログを、独自ドメイン+HTTPSで安全に公開できる状態」 になります。
以上が、VPSでWordPressブログを立ち上げるまでの一連の流れになります。
この5ステップを上から順にこなしていけば、迷いにくく構築を進められます。
VPSでWordPressブログを始めるときに選ぶべきサービスやプラン失敗しないVPSの選び方とおすすめレンタルサーバー
ここからは、VPSを選ぶときのポイントや、必要なスペックの目安を整理していきます。
どのVPSサービスを選ぶか、どのくらいの性能が必要かを理解しておくと、コストを抑えつつ快適なブログ運営につながります。
VPSを選ぶときのチェックポイント
VPS選びでは、料金だけでなく、安定性やサポート内容なども含めて総合的に判断することが大切です。
| 項目 | 確認したい内容 |
|---|---|
| サーバーの場所 | 日本国内かどうか、ターゲット読者に近いかどうか |
| 料金体系 | 月額費用、初期費用、最低利用期間の有無 |
| 管理画面 | ブラウザから再起動やコンソール接続がしやすいかどうか |
| OSテンプレート | WordPress向けのテンプレートやLAMP環境のテンプレートの有無 |
| バックアップ | 自動バックアップ機能やスナップショット機能の有無 |
このような観点で比較していくと、自分の用途に合ったVPSを選びやすくなります。
初心者におすすめのVPS4選
後に初心者におすすめのVPSを4つご紹介します。
VPSが初めての方は、初心者に優しいサービスを選ぶのがおすすめです。
●ConoHa VPS : ARK、マイクラ、Rustなどゲーム用テンプレートが豊富。VPS初心者にもおすすめ。
●さくらのVPS : 初心者向けのコンテンツが豊富でサポートも充実。
●エックスサーバーのVPSサーバー : コスパが良くておすすめ。用途に合わせてイメージも充実。
●メモリ1GBあたりのコスパで比べたら「KAGOYA CLOUD VPS」 : スペック変更(スケールアップ)や大容量にも対応。柔軟性が魅力。
必要なスペックの目安
WordPressブログを快適に動かすために、VPSのスペックをどれくらいにするかは悩みやすいポイントです。
個人のブログで、アクセスがまだ多くない段階であれば、メモリ2GB程度、CPU1〜2コア、SSDディスク40GB前後を基準に考えるとよいです。
画像を多用するブログや、将来的にアクセス増加を想定している場合は、もう一段階上のプランを選んでおくと余裕があります。
VPSは途中で上位プランへ変更できるサービスも多いので、最初は少し控えめなプランから始めて、負荷に応じてアップグレードする運用も現実的です。
ディスク容量については、WordPress本体やテーマ、プラグインのほか、アップロードする画像やバックアップデータも蓄積していくため、余裕を見ておくと安心です。
なぜ共用サーバーではなくVPSなのか VPSの理由と注意点
共用サーバーではなくVPSを選ぶ理由と、注意しておきたい点を整理します。
- 他ユーザーの影響を受けにくく、パフォーマンスが安定しやすい
- 自分でミドルウェアを選んで柔軟な構成を組める
- 複数のサイトやサービスを1台のVPSでまとめて運用できる
一方で、
- サーバーの保守やセキュリティ対策の多くを自分で行う必要がある
- 設定を誤ると、サイトが表示されなくなるリスクが高い
という注意点があります。
このように、自由度と引き換えに、管理の手間や責任が増える点を理解したうえで選ぶことが重要です。
WordPressの初期設定とテーマやプラグインの選び方
WordPressのインストールが完了したら、ブログとして使いやすくするための初期設定や、テーマ、プラグインの選定が重要になります。
ここでは、最低限行っておきたい設定や、選び方の基準について整理します。
一般設定とパーマリンク設定
最初に開くべきなのが、管理画面の一般設定とパーマリンク設定です。
一般設定では、サイトのタイトルやキャッチフレーズ、管理者メールアドレス、タイムゾーンなどを自分のブログに合わせて整えます。
特に、WordPressアドレスとサイトアドレスは、先ほど設定した独自ドメインとHTTPSに合わせておくことが重要です。
続いて、パーマリンク設定では、投稿のURL構造を決定します。
SEOや管理のしやすさを考えると、投稿名を含むシンプルな形式がよく選ばれます。
一度公開を始めたあとにパーマリンクを変更すると、リンク切れの問題が発生しやすいため、最初の段階でよく検討しておきます。
テーマ選びのポイント
WordPressのテーマは、ブログの見た目だけでなく、表示速度やSEOにも影響する重要な要素です。
- 日本語に対応しているか
- レスポンシブ対応でスマートフォンでも見やすいか
- 開発者の更新が継続して行われているか
- 不要な機能が多すぎず、サイトが重くなりにくいか
- ドキュメントや解説情報が充実しているか
無料テーマでも高品質なものがあり、有料テーマはサポートやデザイン性が充実している場合が多いです。
自分のブログの方向性や、デザインへのこだわりの度合いに合わせて選ぶとよいです。
必須レベルのプラグインと注意点
プラグインはWordPressに機能を追加する拡張モジュールで、便利な一方、入れすぎると動作が重くなったり、競合の原因になることがあります。
| 用途 | 代表的なプラグイン例 |
|---|---|
| SEO対策 | SEO関連の設定をまとめて管理できるプラグイン |
| キャッシュ | ページのキャッシュを生成して表示速度を高めるプラグイン |
| セキュリティ | ログイン試行の制限やファイアウォール機能を提供するプラグイン |
| バックアップ | データベースとファイルを自動バックアップするプラグイン |
導入時は、評価や最終更新日、インストール数などを確認し、信頼性の高いものを選びます。
似た機能を持つプラグインを複数入れると、競合して不具合の原因になることがあるため、役割が重ならないよう整理しておくと運営が安定しやすくなります。
VPSでWordPressブログを安全かつ快適に運用するコツ
最後に、VPS上でWordPressブログを長く安全に運用するためのポイントをまとめます。
インストールが完了した直後は順調でも、メンテナンスやセキュリティ対策を怠ると、トラブルにつながりやすくなります。
セキュリティ対策の基本
VPSでは、自分が管理者となるため、最低限のセキュリティ対策は押さえておく必要があります。
- OSやミドルウェア、WordPress本体、プラグインを定期的に更新する
- SSHの設定を見直し、不要なログイン経路を閉じる
- ファイアウォールで公開するポートを必要最小限に絞る
- WordPress管理画面のIDやパスワードを強固にする
- ログイン試行の制限や二段階認証を利用する
これらを組み合わせることで、外部からの不正アクセスや、脆弱性を悪用されるリスクを抑えられます。
バックアップと復元の仕組み
万が一のトラブルに備えて、バックアップと復元の仕組みを早めに整えておくことが重要です。
バックアップは、VPS側のスナップショット機能と、WordPress側のバックアッププラグインを組み合わせると、より安心感が増します。
特に、記事データが保存されるデータベースと、テーマやプラグイン、アップロードファイルが入ったディレクトリは、定期的にバックアップを取得しておきます。
バックアップは、同じVPS内だけでなく、外部のストレージやローカル環境にも保管しておくと、VPS自体に障害が発生したときのリスクを減らせます。
バックアップから実際に復元するテストも、余裕があるときに一度経験しておくと、いざというときの対応がスムーズになります。
表示速度とパフォーマンスの改善
WordPressブログの表示速度は、読者の離脱率や検索エンジンの評価にも関わる重要な要素です。
| 対策の種類 | 具体的な内容 |
|---|---|
| キャッシュ | ページキャッシュやブラウザキャッシュを活用して再表示を高速化する |
| 画像最適化 | 画像圧縮やWebP形式の利用でページの読み込みを軽量化する |
| プラグイン整理 | 不要なプラグインを削除し、読み込み処理を減らす |
| PHPバージョン | 対応範囲で新しいPHPバージョンを使い、処理性能を高める |
| リソース監視 | CPUやメモリ、ディスクの使用状況を監視し、必要に応じてプランを見直す |
これらの対策を段階的に取り入れることで、VPSの性能を有効に活かしながら、快適なWordPressブログ運営につなげていけます。
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VPSでWordPressブログを作る具体的手順とおすすめVPS4選 まとめ
というわけで今回は「VPSでWordPressブログを作る具体的手順とおすすめVPS4選」についてお伝えしました。
あらためて流れを整理すると、まずVPSを契約し、OSとサーバー環境を整えたうえで、データベースとWordPress本体を用意し、独自ドメインとSSLを設定するという順番になります。
その後、WordPressの初期設定やテーマ、プラグインの選定を行い、セキュリティ対策やバックアップ、表示速度の改善などを通して、長く安定して運用していくことが大切です。
VPSは自由度が高い反面、自分で設定する項目も多く、最初は戸惑う場面もあるかもしれませんが、一つひとつの手順を落ち着いて進めていけば、自分だけのWordPressブログ環境を構築できます。
●初心者にもおすすめのVPSサービス
というわけで、今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
