VPSの無料お試し期間中に何を確認したらいいの?
という方もいるかもしれません。
今回は「VPSの無料お試し期間で何をチェックしたらいいの?」についてお伝えします。
無料で試せる期間は貴重な検証時間になります。
短時間で必要なポイントを押さえたいという方は記事を読んでみてくださいね。
VPSの無料お試し期間で何をチェックしたらいいか
VPSのお試し期間に確認しておきたい基本と優先順位を整理します。
限られた時間で性能や運用性を見極めるには順序立てて検証することが重要です。
- 性能面
- ネットワーク
- 管理・サポート
- 障害対応
- 料金面
などの観点から何を重点的に見るかを解説します。
性能の確認
CPUやメモリ、ディスクIOが想定負荷でどのように動くかを確認します。
※ディスクIO:SSDなどのストレージ装置へのデータの読み書きの時間や速さのこと。
短時間で負荷をかけてボトルネックを探すことが重要です。
負荷テストではレスポンスタイムやCPU負荷、スワップ発生の有無を重点的に見ると実際運用の目安になります。
※スワップ:メモリが不足したときに一時的に「スワップ領域」にデータを退避させる仕組み。
スワップ発生の確認方法はOSによって変わってきます。例えばLinuxの場合はfreeコマンドでスワップの使用状況を確認することが可能です
- CPU使用率の推移を確認する。
- メモリの使用状況とスワップ発生の有無を確認する。
- ディスクIO待ち時間や読み書き速度を簡易測定する。
ネットワーク速度の確認
通信速度や遅延はサービス品質に直結します。
国内外の拠点や想定ユーザーからのレイテンシを簡易的に測っておくとよいです。
接続の安定性やパケットロス、帯域制限の有無も確認しておくと運用トラブルを避けられます。
| 項目 | 測定目安 |
|---|---|
| 下り/上り速度 | 速度計測ツールで数秒〜計測 |
| レイテンシ | pingで平均と最大を確認 |
| パケットロス | 短時間の連続pingで確認 |
稼働時間の確認
短期間でも再起動やシャットダウンの挙動を確認します。
予定外の再起動や起動失敗があると運用に支障が出るため、基本的なライフサイクル動作は確認するようにしましょう。
OSの起動ログやサービスの自動起動設定、シャットダウン後の復旧状況などを確認する習慣をつけると安心です。
- 再起動後にサービスが自動復帰するかを確認する。
- シャットダウンやリソース枯渇時の挙動を一度試す。
- ログの保存先や消去ポリシーを確認する。
管理画面とサポートの使い勝手
操作画面の分かりやすさやAPIの有無、サポート応答速度は日常運用での負担に直結します。
管理画面での基本操作、スナップショットやバックアップ機能の有無、APIでの自動化サポートを確認しておくと後で楽になります。
| 確認項目 | チェックポイント |
|---|---|
| 管理画面 | 操作が直感的か、ログが見やすいか |
| API | ドキュメントが整備されているか |
| サポート | 応答時間と対応品質を問い合わせで確認 |
料金体系とアップグレードの柔軟性
無料期間後の料金やプラン変更のしやすさも重要です。
想定の負荷を超えた場合にスケールアップが簡単か、逆に不要時にダウンサイズしやすいかを確認しておくことも大切です。
- 無料期間後の自動課金や解約条件を確認する。
- プラン変更時のダウンタイムや制約を調べる。
- 追加オプション(バックアップ、監視等)の料金を把握する。
最短で判断するための具体的な手順
短い試用期間で有効なテスト手順を時系列で示します。
実際にやることを順序立てると見落としが減ります。
初期接続と基本設定の確認
初回ログイン後に行うべき設定と確認項目を示します。
SSH鍵の登録、ファイアウォール設定、タイムゾーンやロケールの確認など基本設定が適切かをまず確かめます。
- SSH接続が問題なくできるかを確認する。
- ファイアウォールとポート設定を整理する。
- 必要なパッケージやセキュリティ設定を入れる。
負荷試験でのチェックポイント
短時間で負荷をかける際の優先検証項目をまとめます。
実稼働の想定値に近い条件でCPU、メモリ、IOを観察して、しきい値や限界を把握します。
| 試験項目 | 目安 |
|---|---|
| CPU負荷 | 50〜100%程度の短時間負荷で挙動確認 |
| メモリ負荷 | キャッシュやスワップの発生を観察 |
| ディスクIO | 読み書き遅延の発生有無を確認 |
障害時の復旧手順確認
障害が起きた際の手順やサポートの対応を事前に把握しておくと安心です。
自分で行う復旧手順とサポートに連絡する基準を決めておくと運用がスムーズになります。
- スナップショットからの復元手順を試す。
- ログの場所と重要ログの保存方法を確認する。
- サポートへの連絡方法と想定応答時間を記録する。
コストと運用を見据えた選び方のコツ
無料試用期間はコスト面の将来を判断する機会になります。
長期運用を考えた際の総コストや必要な機能が揃っているかを評価軸にして選ぶと失敗が少ないです。
長期コストの見積もり方
固定費だけでなく、転送量やバックアップ料金も含めて試算します。
想定トラフィックやデータ量を基に月額見積もりを作ると実際の負担がイメージしやすくなります。
| 項目 | 考慮点 |
|---|---|
| 基本料金 | 月額と初期費用の確認 |
| 転送量 | 超過課金の有無を確認 |
| バックアップ | 自動化や保存期間の料金 |
スケール計画の考え方
将来的な増減を見越して拡張・縮小が容易かを評価します。
スケール時に必要な手順やダウンタイム、価格変動を把握しておくと運用方針が立てやすくなります。
- 垂直スケール(スペック増強)の影響を確認する。
- 水平スケール(台数増加)の自動化可否を確認する。
- 運用コストの増加シミュレーションを行う。
セキュリティと法令順守の確認
個人情報や機密データを扱う場合はデータ保護やログ管理が重要です。
場所(リージョン)やバックアップ方針、暗号化対応などを確認してリスクを低減します。
| 確認点 | チェック内容 |
|---|---|
| データ保存場所 | リージョンや法令対応を確認 |
| 暗号化 | 通信とディスクの暗号化有無 |
| 監査ログ | ログ保持期間とアクセス制御 |
無料お試しできるVPSサービス4選
●無料のお試し期間があるVPS4選
用途別おすすめVPSサービス
用途別のおすすめVPSサービスになります。
●WordPress用高速Webサーバー
WordPress(ワードプレス)を高速で動かしたいという方は、WordPressの高速実行環境「KUSANAGI」がおすすめです。
ConoHa VPSなら、プライム・ストラテジー社公式認定のKUSANAGIかんたん管理ツール「KUSANAGI manager」が用意されているのでコマンド操作が不要でKUSANAGIの設定が行えます。
●Minecraft用のマルチサーバー
Minecraft(ゲーム)用のマルチサーバーにおすすめなVPSサービスは
- Xserver for GAME
- ConoHa for GAME
になります。
●Xserver for GAME
人気オンラインゲームのMinecraft用にマルチサーバーを構築したいという方は、Mincraft用のマルチサーバーが構築できるアプリイメージが用意されているXserver for GAMEがおすすめです。
エックスサーバーVPSではMinecraft以外にも以下のゲーム用マルチサーバーが構築できるイメージが用意されています。
- ARK
- Assetto Corsa
- CS:GO
- Factorio
- Project Zomboid
- Rust
- Term Fortress 2
- Terraria
- Valheim
- 7Days to Die
●ConoHA for GAME
ConoHa for GAMEでは、テンプレート機能を使って簡単にMinecraft用のマルチサーバーを立てることができます。
また、Minecraft用のマルチサーバーの立て方を解説したわかりやすい記事もあり、初心者の方でも大丈夫なように配慮されています。
FXの自動売買用サーバー
FXの自動売買用サーバーのおすすめVPSサービスは
になります。
どちらも「FX自動売買専用」とありFXの自動売買用に特化したVPSサービスになります。
初心者向けVPSサービス
初心者向けのVPSサービスは、当たり前ですが初心者の方に配慮された記事や解説があってわかりやすいところがいいですね。
●おすすめ初心者向けVPSサービス
●さくらのVPS
VPSの初心者向けのコンテンツがあるVPSサービスとしてはさくらのVPSがあります。
「ネコでもわかる!さくらのVPS講座」はVPSを理解するのにおすすめです。
●カゴヤ・ジャパン
KAGOYA CLOUD VPSもVPSの活用方法を解説した記事が充実しています。
●エックスサーバーVPS / ConoHa VPS
エックスサーバーVPSとConoHa VPSは、用途別に用意されたイメージやテンプレートで初心者の方でも目的のサーバーが構築できるようになっています。
VPSサービス
気になるものがあったら公式サイトをチェックしてみてくださいね。
・VPSの用途別にセットアップされたサーバーが選べるのでサーバー運用初心者でもわかりやすい
・仮想化技術「KVM」を使用し、仮想サーバ環境の独立を実現
・各仮想サーバに100Mbps共有回線を提供
公式サイトは、VPSについての解説もとてもわかりやすいので、初心者にもおすすめです。
とりあえずVPSについて勉強するのにもちょうどいいので、チェックをおすすめします。
さくらのVPSシンプルでリーズナブルな従量課金型のVPS
「WebARENA SuitePRO V4」はNTTPC(株式会社NTTPCコミュニケーションズ) のVPSサービスです。 スペックは最大でCPU仮想8コア、メモリ32GB、ディスク容量4,100GBまで 規模に合わせて簡単にスペックUP可能。
MT4が使えるVPS
●MT4が使えるおすすめVPS
●シンクラウドデスクトップ for FX
レンタルサーバーの国内最大手のエックスサーバーを運営するエックスサーバー株式会社の運営になるシン・クラウドデスクトップfor FXです。
2023年7月25日リリースのまだ新しいサービスになります。
レンタルサーバーのエックスサーバーがベースになっているので、馴染みやすいという方は多いかもしれません。
こちらもFXの自動売買専用なので、その用途にはおすすめのVPSになります。
●関連記事
●ConoHa for Windows Server
テレワーク利用者満足度NO1 ※日本マーケティングリサーチ機構による調査
FXの自動売買にもおすすめ!
ConoHa for Windows ServerVPSの無料お試し期間で何をチェックしたらいいの? まとめ
というわけで今回は「VPSの無料お試し期間で何をチェックしたらいいの?」についてお伝えしました。
性能、ネットワーク、管理性、コスト、セキュリティの各観点で短時間に確認する手順と優先順位を解説したので参考にしてみてください。
無料期間は実際に手を動かす機会なので、計画的にテストを行うと本番移行の失敗確率が下がります。
というわけで、今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。

