さくらのVPSには、用途別におすすめのサーバー構成が用意されています。
サーバーの用途が決まっているなら、これらの用意されたサーバー構成を利用するのが簡単で手間がありません。
というわけで今回は「さくらのVPS 用途別おすすめサーバー構成を解説」についてお伝えします。
さくらのVPSに興味がある方やさくらのVPSのおすすめサーバー構成について知りたい方は記事を読んでみてくださいね。
※執筆時点の情報になります。詳しくは公式サイトを確認してくださいね。
●さくらのVPSの6つのサーバー構成
- VPSおすすめ構成
- Minecraft Server 総合版
- Minecraft Server Java版
- WordPress ６
- KUSANAGI 9
- Docker実行環境
さくらのVPSのサーバー構成とは
さくらのVPSで用意されている「サーバー構成」とは、
使用用途ごとにセットアップされたサーバー
のことになります。
サーバーの構成とは、
特定の用途を目的としたシステムや環境を作ること
で、様々な用途に適したサーバー環境を構築することを指します。
さくらのVPSでは、用意された構成を利用することで、用途に合わせて簡単にサーバー環境を設定することができます。
さくらのVPSの６つのおすすめ構成
さくらのVPSには以下の6つのサーバー構成が用意されています。
- VPSおすすめ構成
- Minecraft Server 総合版
- Minecraft Server Java版
- WordPress ６
- KUSANAGI 9
- Docker実行環境
サーバー構成を選ぶと、おすすめのプランやスタートアップスクリプトが自動で選択されます。
VPSおすすめ構成
「VPSおすすめ構成」の設定は、
時間のかかるOSのインストールの手間を省きたい
という方におすすめの設定になります。
OSはLinuxディストリビューションの「Rocky Linux 9」が標準でインストールされます。
必要に応じて、システムのアップデート、ソフトウェアのインストールなどは行います。
※Rocky Linuxは、CentOSプロジェクトの創始者であるGregory Kurtzer氏が中心となって開発されたLinuxディストリビューションで、開発方針を転換したCentOSの代替としてRHEL（Red Hat Enterprise Linux）と100%の互換性を目指して開発されたサーバーOSです。
とりあえずサーバーを使ってみたいという方から、自分でサーバーを設定して使いたいという方までいろんな使い方ができる設定になります。
この構成を選ぶと、以下のプランが自動選択されます。※この選択はデフォルトで変更は可能です。
●1Gプラン
| プラン | 1Gプラン |
| 月額料金 | 935円 |
| CPU | 2コア |
| メモリ | 1GB |
| ストレージ | SSD 50GB |
| OS | Rocky Linux 9x86_64 |
Mineccraft Server 総合版
「Minecraft Server 総合版」は、その名の通り人気ゲームMinecraft（マインクラフト）のマルチプレイ用のサーバーを構築したい方におすすめの設定になります。
プレイ人数によって推奨プランは変わってきますが、2GBプラン（１～4人）からスタートして人数が増えたら、上位プランに変更することも可能です。
こちらは「総合版」ということで、PC以外のとでもクラスプラットフォームでプレイできます。
※クラスプラットフォーム：IOS、Android、Windows、macOSなど異なるプラットフォーム上で、同じ仕様のアプリケーションを動かすことが可能なこと。
この構成で自動選択されるプランは以下になります。
●2Gプラン（プレイヤー１～4人向け）
| プラン | 2Gプラン |
| 月額料金 | 1848円 |
| CPU | ３コア |
| メモリ | 2GB |
| ストレージ | SSD 100GB |
| OS | Ubuntu 20.04 amd64 |
※この構成では、スタートアップスクリプトでMinecraft Server（総合版）を利用します。利用にあたって「Minecraft使用許諾契約書」に承諾する必要があります。このスクリプトによってMinecraftのマルチサーバーを構築します。
Minecraft Server Java版
「MineCraft Server 総合版」と同様に、Minecraftのマルチサーバーを構築したい方におすすめの設定です。
MOD（ユーザーが作成した拡張プログラム）を利用する場合はこちらの「Minecraft Server Java版」を選びます。
WordPress 6
「WordPress 6」は、
WordPressでWebサイトを作成したい方
におすすめの設定になります。
動作に必要な環境が自動でインストールされるので、WordPressの設定のみで利用できます。
この構成で自動選択されるプランは以下になります。
●2Gプラン
| プラン | 2Gプラン |
| 月額料金 | 1848円 |
| CPU | ３コア |
| メモリ | 2GB |
| ストレージ | SSD 100GB |
| OS | Rocky Linux 9x86_64 |
利用するスタートアップスクリプトは「WordPress」。
yumによって
- Apache、MySQLのインストール、WordPress向けの設定
- 最新バージョンのWordPressのインストール
を行います。
※yum：Linuxディストリビューションでパッケージの管理を行うプラグラムのこと。
サーバー作成後、IPアドレスにアクセスするとWordPressの初期画面が表示される状態になります。
KUSANAGI 9
「KUSANAGI 9」ではKUSANAGIがインストールされたサーバーを簡単に作成できます。
高速でセキュア（安全）なサイトを構築したい方
におすすめです。
KUSANAGIは、WordPressを高速化する実行環境です。導入することでWordPressを高速化することができます。
この構成で自動選択されるプランは以下になります。
●2Gプラン
| プラン | 2Gプラン |
| 月額料金 | 1848円 |
| CPU | ３コア |
| メモリ | 2GB |
| ストレージ | SSD 100GB |
| OS | KUSANAGI 9（CentOS Stream 8x86_64） |
KUSANAGIは、プライム・ステラテジー株式会社が開発した超高速CMS仮想マシンイメージになります。
簡単に言うと、WordPressなどCMSを高速化するために最適化された環境（実行環境）になります。
この環境（KUSANAGI）でWordPress（ワードプレス）を動かすと超高速にできるというわけです。
またKUSANAGIには、様々なセキュリティ機能が備わっています。
なのでセキュリティ的にも安心してWordPressブログを作成できます。
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Docker実行環境
「Docker実行環境」は、
手軽に仮想化された実行環境を構築したい方
におすすめになります。
自動でDockerとDockerComposeがインストールされ、簡単にDocker環境が構築できます。
Dockerとは、軽量で高速で動作するコンテナ型仮想環境用のプラットフォームです。
- 他ユーザーとの開発環境の共有
- 複数のOSでのアプリケーションの動作確認
などに利用されます。
この構成で自動選択されるプランは以下になります。
●4Gプラン
| プラン | 4Gプラン |
| 月額料金 | 3740円 |
| CPU | 4コア |
| メモリ | 4GB |
| ストレージ | SSD 200GB |
| OS | Ubuntu 20.04 amd64 |
利用するスクリプトは、Docker Compose。Docker/DockerComposeをインストールします。
VPSのスペックの目安
用途によってVPSのスペックの大体の目安は決まってきます。
VPSの主な用途は、
- ブログ、Webサイトの構築
- ゲームのマルチプレイ用のマルチサーバー
- FXの自動売買
- プログラム、アプリなどの開発環境
用途別のスペックの目安としては以下のようになります。
ブログ、Webサイトの構築
VPSの用途が、個人のWebサイト、ブログの場合は
メモリ：１～2GBくらい ストレージ：10GB以上
が目安になります。
大体の目安で1000ページで3GBくらいなので、10GBもあれば個人の場合は十分ということになります。
法人の場合でもWebサーバーとして使用するなら、個人とそれほど変わらないともいえます。
多めにみても30GBもあれば充分といえそうです。
さくらのVPSの場合、
- メモリ1GBのプランでストレージは50GB
- メモリ2GBのプランでストレージ100GB
となっているので、ストレージについては気にすることはなさそうです。
ブログ、Webサイト用としてはメモリ2GBがおすすめですが、1GBからスタートしてサイトの成長に合わせてグレードアップしていくというのもおすすめです。
ゲームのマルチプレイ用のマルチサーバー
Minecraftなどの人気ゲームのマルチプレイ用マルチサーバーの用途に使用する場合、スペックの目安はプレイ人数によって変わってきます。
以下はさくらのVPSの場合ですが、どのVPSサービスでもほとんど同じです。
●プレイ人数4人以下
メモリ：2GB
CPU：３コア
SSD：100GB
●プレイ人数5～10人向け
メモリ：4GB
CPU：4コア
SSD：200GB
●プレイ人数10人以上
メモリ：8GB
CPU：６コア
SSD：400GB
FXの自動売買
VPSの用途の一つにFXの自動売買があります。
自動売買には、取引ツールであるMT4を利用するのが一般的です。
MT4は一つであれば、メモリは1GBで十分といわれています。
EAを複数動作させる場合は2GB以上あった方がいいとされています。
※EA：自動売買プログラム
FXの自動売買ではWindows Serverを利用するのが一般的です。
プログラム、アプリなどの開発環境
VPSを開発環境として使用する場合は、どういう使い方をするかでスペックは変わってきます。
ConoHa VPSの場合、スモールスタートできる開発環境として1GBのプランがおすすめされています。
また前述しているように、さくらのVPSではDocker実行環境を構築する場合で4GBのプランが推奨されています。
用途別おすすめVPSサービス
VPSは他にも前述したように様々な用途で利用されます。
以下は用途別のおすすめVPSサービスになります。
気になるVPSサービスは公式サイトをチェックしてみてくださいね。
●マイクラにおすすめなVPSサービス
人気ゲームMinecraft（マインクラフト）のマルチサーバー用途におすすめのVPSサービスになります。
特に、マイクラなどゲーム用に特化したサービスであるConoHa for GAMEとXserver for GAMEがおすすめです。
FXの自動売買におすすめのVPS
以下はFXの自動売買におすすめのVPSになります。
特に「お名前.com（ドットコム） デスクトップクラウド」はFXに特化したFX専用VPSになるのでおすすめです。
また自動売買にはMT4というWindowsで動かすソフトウェアが必要になります。
なので、Windows Serverを提供しているVPSサービスが必要になります。
●シンクラウドデスクトップ for FX
レンタルサーバーの国内最大手のエックスサーバーを運営するエックスサーバー株式会社の運営になるシン・クラウドデスクトップfor FXです。
2023年7月25日リリースのまだ新しいサービスになります。
レンタルサーバーのエックスサーバーがベースになっているので、馴染みやすいという方は多いかもしれません。
こちらもFXの自動売買専用なので、その用途にはおすすめのVPSになります。
●関連記事
●ConoHa for Windows Server
テレワーク利用者満足度NO1 ※日本マーケティングリサーチ機構による調査
FXの自動売買にもおすすめ！
ConoHa for Windows Server
●Winserver（ウィンサーバー）
Windows Server専門のレンタルサーバーです。
運用実績も20年以上と長く信頼度も高いサービスになります。
FXの自動売買とも相性がいいサーバーです。
WordPress用高速Webサーバー
VPSをWebサーバーとして利用したいという人も多いです。
WordPressブログ用に運用するなら、高速Webサーバーを構築したいものです。
WordPress（ワードプレス）を高速で動かしたいという方は、WordPressの高速実行環境「KUSANAGI」がおすすめです。
ConoHa VPSなら、プライム・ストラテジー社公式認定のKUSANAGIかんたん管理ツール「KUSANAGI manager」が用意されているのでコマンド操作が不要でKUSANAGIの設定が行えます。
初心者におすすめのVPSサービス
初心者向けのVPSサービスは、当たり前ですが初心者の方に配慮された記事や解説があってわかりやすいところがいいですね。
●おすすめ初心者向けVPSサービス
●さくらのVPS
VPSの初心者向けのコンテンツがあるVPSサービスとしてはさくらのVPSがあります。
「ネコでもわかる！さくらのVPS講座」はVPSを理解するのにおすすめです。
●カゴヤ・ジャパン
KAGOYA CLOUD VPSもVPSの活用方法を解説した記事が充実しています。
●エックスサーバーVPS / ConoHa VPS
エックスサーバーVPSとConoHa VPSは、用途別に用意されたイメージやテンプレートで初心者の方でも目的のサーバーが構築できるようになっています。
さくらのVPS関連記事
さくらのVPSについての関連記事になります。
気になる記事があったら読んでみてくださいね。
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さくらのVPS 用途別おすすめサーバー構成を解説 まとめ
というわけで今回は「さくらのVPS 用途別おすすめサーバー構成を解説」についてお伝えしました。
さくらのVPSには、用途別におすすめのサーバー構成があります。
用途に適したサーバーが簡単に構築できる便利なサービス・機能になります。
気になった方はさくらのVPSの公式サイトをチェックしてみてくださいね。
というわけで今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
