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Unix(ユニックス)とは?どんな特徴がある?MacOS、Windowsとの関係は?

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Unix(ユニックス)ってなに?

サーバーOSのLinuxが参考にしているというUnixについて気になっている方もいるかもしれませんね。

今回は「Unixってなに?」という方のために「Unix(ユニックス)とは?どんな特徴がある?MacOS、Windowsとの関係は?」についてお伝えします。

Unixについて興味がある方は記事を読んでみてくださいね。

※この記事は約7分で読めます。

Unix(ユニックス)とは

コンピュータのOS(オペレーションシステム)の一つで高水準語で書かれた初めてのOS。安定性が高くは派生OSが多く、機種依存性が低いなどの特徴がある。

※正しい情報の掲載に努めておりますが、記事内容の正確性を保証するものではありません。また情報が古くなっている可能性があることもご承知おきくださいますようよろしくお願い申し上げます。

Unixとは

Unix(ユニックス)とは、コンピュータのOSの一つになります。

1970年にAT&Tのベル研究所で、ケン・トンプソンとデニス・リッチーらによって開発されました。

もともとUnixのカーネルはアセンブラ(アセンブリ言語)で記述されていましたが、1973年にC言語に書き直されることによって移植性と汎用性が高められました。

C言語は、前述のデニスリッチーによって主に開発された、高水準言語と低水準言語の特徴をそれぞれ持った汎用プログラミング言語です。

高水準言語は、低水準言語に対して抽象度が高いといわれますが、これは例えば、車を運転するときに「アクセルを踏め」「ハンドルを回せ」などの具体的な命令(低水準言語)に対して「車を運転しろ」というようなより抽象的で人間寄りの言語といえます。

低水準言語:「アクセルを踏め」「ハンドルを回せ」などの具体的な命令。

高水準言語:「車を運転しろ」などの抽象度の高い命令。

Unixは初めて高水準言語で書かれたOSともいわれています。

C言語で書き直されたUnixは、その安定性と移植性の高さで、サーバーOSの定番として定着していきました。

Unixには、Unix系と呼ばれる派生OSが多いということも特徴の一つになります。

Unixの特徴

Unixの主な特徴は以下のようなものです。

安定性が高い

Unixは、安定性が高くサーバーOSとして多く採用されています。

安定性が高い理由としては、

  • 構造がシンプル
  • CLI(CUI)操作のため軽量

ということが挙げられます。

CLI(CUI)を採用

Unixの特徴として、CLI(CUI)であることが挙げられます。

CLIとは、コマンドラインインターフェースのことでテキストでの文字列の入力によってコンピュータを操作する方法のことです。

CUI(Character-based User Interface)も同じ意味になります。

コマンドラインとも呼ばれます。

GUIのようにアイコンやボタンなどのグラフィックはなく、コンピュータと直接対話しながら処理を進めるイメージです。

マルチタスク、マルチユーザーに対応している

Unixは、マルチタスク、マルチユーザーに対応しているという特徴があります。

マルチタスクは、1台のコンピュータで複数の処理ができることをいいます。

マルチユーザーは、複数の人が1台のコンピュータを使用できることをいいます。

Unixは、当初マルチタスクには対応していなくてシングルタスクのOSでした。

この特徴からマルチ(多数の)に対してユニ(単一の)→Unix(ユニックス)名づけられました

)Unixの名前は最初、当時のマルチタスクOSであるMulticsに対してUnicsと名付けられました。その後、UnicsからUnixに名称が変更されました。

派生OSが多い

派生OS、互換OSが多いこともUnixの特徴になります。

いわゆるUnix系OSと呼ばれるものですが、LinuxのようにUnixを参考にしながらゼロベースで開発されたものもあります。

このことからLinuxは、Unixとは別のOSになりますが、互換性もありUnix系OSといわれることもあります。

主なUnixの派生OSとしては

  • BSD
  • SunOS
  • Solaris
  • MINIX
  • Linux

などがあります。

機種依存性が低い

前述したように、UnixはアセンブラからC言語に書き換えられたことで移植性が高くなりました。

つまり特定のプラットフォーム以外でも動作させることが可能になっていったんですね。

その後、移植が進みUnixが動作するプラットフォームが増えていきました。

Unixの派生OS

Unixの主な派生OSには以下のようなものがあります。

BSD(Berkeley Software Distribution)

アメリカカルフォルニア大学バークレー校のCSRGが開発したUnix系OSになります。※CSRG:カリフォルニア大学バークレー校のUnix改良を目的とした研究グループ。

FreeBSD

NetBSD

OpenBSD

DragonFlyBSD

BSD/OS

などがあります。

Linux

Linuxは、リーナス・トーバルズが1991年に開発したOSになります。

  • オープンソースである
  • 派生OSが豊富
  • マルチユーザー、マルチタスクに対応
  • 安定性が高い

といった特徴があります。

Unixを参考に開発されたので、Linuxの特徴はUnixの特徴に重なるところが多くあります。

SunOS

アメリカのサンマイクロシステムズ社がBSDをベースに開発したUnix系OSになります。

後に、Solarisに名称を変更しました。

名称変更後、SunOSはカーネルの名称になっています。

Solaris

アメリカのサン・マイクロシステムズ社がSunOSをベースに開発したUnix系のOSになります。

大規模サーバー用途に使われることの多い商用Unixになります。

金融機関や通信事業など高い信頼性やセキュリティ性が求められる業界に適しているOSといわれています。

Solarisは、Unix認証を受けた代表的な商用Unixになります。

MINIX

オランダのアムステルダム大学教授のタネンバウムが、Unixの学習用に開発したUnix系OSになります。

UnixのソースコードがAT&Tのライセンスの問題で非公開になったため、Unixを理解するための教材として開発されました。

AT&Tのコードを使用していないので、ライセンスには縛られないとされています。

MacOS

MacOSは、BSD系Unixをベースに開発されています。

Macは、もともと自社であるAppleが開発したOSを採用していましたが、Windowsの勢いに押されUnixをベースにしたOSに切り替えました。

なので、MacOSはUnix系ともいえるんですね。

UnixとLinux

サーバーOSとして採用されることの多いLinuxですが、開発はUnixを参考に行われました。

Unixが、著作権の問題からややこしい状況になっていたことから、フリーで利用できる、UnixのようなOSを作りたいということで、リーナス・トーマスが1991年にLinuxを開発しました。

LinuxはUnixをベースにしているもののゼロベースで再構築されたOSになります。

Linuxは厳密には、カーネルの部分のみのことなので、それだけでは動かすことができません。

そこで、必要なアプリケーションなどを用途や目的に合わせて組み合わせるんですが、この組み合わせてパッケージにしたものがディストリビューションになります。

Linuxには多くのディストリビューションあります。

主なディストリビューション

  • Ubuntu(ウブンツ)
  • Debian(デビアン)
  • RHEL(レル)
  • CentOS(セントオーエス)

UnixとWindows

前述したように、MacOSはUnix系OSをベースに開発されました。

ではWindowsはどうかというと、実はほとんど関係ありません

1984年に発売されたMacintosh 512KがGUI(マウス操作)での操作で人気があったことから、マイクロソフトはGUIで操作できるOSの開発を進めました。

これがWindowsになります。

Unix関連用語

Unixに関連する用語になります。

●CLI

Unixの特徴の一つであるCLIですが、これはコマンドラインインターフェイスの略になります。

CLIは、コンピュータの操作を、キーボードで文字列を入力することによって行うことになります。

いわゆる黒い画面とも呼ばれているコマンドラインですが、CLIではコンピュータの操作はコマンドを入力することで行います。

コマンドについての知識など専門知識が必要になりますが、慣れれば非常に効率が良いといわれています。

CLIはCUI(キャラクターベースド・ユーザー・インターフェイス)と同じ意味で使われています。

CLI(CUI)と反対に、マウス、アイコン、ボタンなどグラフィックを使った画面操作のことをGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)といいます。

●アセンブラ

アセンブラは、コンピュータの動作を記述するプログラミング言語です。

実際のコンピュータの処理に近い形で記述する言語で、低水準言語とも呼ばれます。

●POSIX

POSIXとは、主にUnix系OSに共通する機能などについて、プログラムからの呼び出し方法などの標準を定めた規格のこと。

Unix系OSにおけるアプリケーションの移植性を高めるための標準規格になります。※IEEE(アメリカ電気電子学会)による

●カーネル

カーネルとは、OSの中核である基本機能を担うソフトウェアのことです。

アプリケーションの実行を許可したりシステム全体のリソースを管理したり、ハードウェアとソフトウェア間をつなぐ役割を果たします。

Unixの現在

Unixは、1969年に誕生して以来、世界中のシステムの基盤として大きな役割を果たしてきました。

現在でも、サーバーやクラウドサービス、ネットワーク機器、組み込みシステムなど、さまざまな分野で幅広く活用されています。

特に、安定性やセキュリティの高さ、オープンソース文化との相性の良さが評価され、多くの現代的なOSのベースにもなっています。

Unixの現在の主な特徴や活用例

  • LinuxやmacOSなどの多くの人気OSが、Unixやその思想から発展
  • 高いセキュリティ性が必要な分野(銀行、研究機関など)で採用
  • 大容量のデータ処理や24時間稼働が求められるサーバーで活躍
  • クラウドやIoTデバイスにも組み込まれて利用されている

「UNIX系」の用語について
Unix系OSとは、Unixから派生した、もしくはUnix互換の特徴を持つOSのことを指します。

LinuxやBSD、macOSも広義ではUnix系に含まれます。

今後もUnixは、その信頼性や柔軟性を生かして、私たちの暮らしやビジネスを支えていくことが予想されています。

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気になる記事があったら読んでみてくださいね。

Unixとは?どんな特徴がある?MacOS、Windowsとの関係は? まとめ

というわけで今回は「Unix(ユニックス)とは?どんな特徴がある?MacOS、Windowsとの関係は?」についてお伝えしました。

Unixがどんなものかなんとなくでもわかっていただけたら幸いです。

というわけで今回は以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。